南米パラグアイの造船所で衝撃的な事故が発生。何らかの原因でフローティングドックが浸水して大きく傾いた後、搭載されている走行クレーンが傾斜に耐え切れずレール上を走り、端部から海中に転落するという事故。幸いなことに事故による負傷者はいないようです。
フローティングドックが浸水して傾きクレーン倒壊
2022年12月8日、南米パラグアイのモンテビデオ(Montevideo)にある Tsakos Industrias Navales という造船所でフローティングドック(FD)に搭載されたクレーンが倒壊する事故が発生。何らかの原因で浸水し、傾いたFD。そのFDに搭載された走行クレーンが傾斜に耐え切れずレール上を走り始め、端部から海中に向かって転落。
事故が起きた造船所 Tsakos Industrias Navales が事故後に発表した情報によると、この事故によって修理中だった5隻の漁船が影響を受け、2隻は事故現場から移動させることが出来ましたが、残りの3隻は移動させることが出来ず、FDに残されたままになっているようです。負傷者は報告されていないとのこと。
出典:YouTube | José W. Legaspi
事故が起きたフローティングドックは、1988年にドイツの造船所から2つに分割された状態でウルグアイの Tsakos Industrias Navales に輸送、結合され設置したもの。
全長200m、幅31.5m、最大積載重量20,000トン。今回の事故で倒壊した走行クレーンは、両サイドに搭載されていて、吊り上げ能力は15トン。
クレーンが倒壊する瞬間の動画
クレーンが倒壊する瞬間が複数個所から動画で撮影されているようなので、FDの傾きが大きくなっていた時点でクレーンが下方に走り始める事は予期されていたのかもしれません。負傷者が出なくてよかった。
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