Amazonは沖合の洋上風力発電所に設置された風力タービンの間に配置する海藻養殖場に資金を提供していると発表。脱炭素社会に向けた取り組みとして海藻養殖を行うメリットは理解できるんですが、洋上風力発電所の海域内に設置する意味は不明。風車のメンテナンス作業に支障が出ないか不安。
Amazonが洋上風車間に設置する商業規模の海藻養殖場に資金提供
2023年2月16日、Amazonは洋上風力発電所の風力タービン間に設置する商業規模では世界初となる海藻養殖場に資金を提供していると発表しました。「North Sea Farm 1」と呼ばれるプロジェクトの一環でオランダの沖にある複数の洋上風力発電所に設置が予定されており、海藻のCO2吸収効果に加えて食品としての加工販売も視野に入っている。さらに海藻は、包装や衣料品の製造にも使用可能という。
Amazonは2019年に、「Right Now Climate Fund」という世界中の森林、湿地、草原を回復および保護するための自然ベースの取り組みについて支援をおこなう1億ドルの基金を立ち上げています。今回の海藻養殖によるCO2削減に関する1年間の研究について150万ユーロ、日本円で2億1,450万円(1ユーロ=143円として換算)の資金を提供。
最初の収穫は2024年の春
洋上風力発電所に立っている風力タービンの間に設置される海藻養殖場。このプロジェクトを主導しているのはNorth Sea Farmers(NSF)という非営利組織。
最初の海藻養殖場は2023年の秋に設置される予定で、収穫されるのは2024年の春だそうです。
非営利組織が行う商業規模の海藻養殖場って少し違和感がありますね。あくまで主要な目的はCO2削減などの環境負荷低減ということでしょうか。
将来的には年間10,000トンの海藻を生産
プロジェクトをおこなうNorth Sea Farmers(NSF)によると、風力タービンの間に設置する海藻養殖場は洋上風力発電所の寿命とともに撤去される。現在、長くても25年という寿命がもっと延長されて40年以上なることを期待しているそうです。
North Sea Farmers(NSF)は、想定している段階的なスケジュールモデルを示しており、その期間は現在の最長寿命に合わせた25年というスパン。2023年からの最初の5年間で2~30の海藻養殖場設置を行い、2035年までに設置数を400までスケールアップ。この時点で海藻の年間生産量は10,000トンになるという想定。
結局、いろいろ掲載記事を見ましたが洋上風力発電所に海藻養殖場を設置するメリットが何なのかは分かりませんでした。どなたか分かる方いたら教えてください。
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