1,000トン吊りSEP船「慧海壹号」アップグレード完了
2023年8月1日、中国の山東省 威海市にある招商局金陵船舶(威海)有限公司で実施されていたSEP起重機船「慧海壹号」(HUI HAI YI HAO)のアップグレードが完了。
アップグレード内容は、主にメインクレーンのブーム交換による揚程増加とレグの延長。ブームは新設された長いものが設置され、揚程は20m増加して甲板上140mになりましたが、最大吊り上げ能力は1,000トンのままで変化なし。
ブーム延長に伴い、ジブレスト時に干渉するヘリパッドは撤去され、新設のジブ受け台が取り付けられています。
2021年に中国企業が Jan De Nul からSEP船を購入
SEP起重機船「慧海壹号」元々は、2011年に建造され、ベルギーの Jan De Nul が所有していた1,000トン吊りSEP起重機船「TAILLEVENT」。2021年に中国の山東海洋集団有限公司へ売船され、船名も現在の「慧海壹号」(HUI HAI YI HAO)に変更されました。
船名 | 慧海壹号 |
クレーン能力 | 1,000トン |
長さ | 138.55m |
幅 | 40.8m |
深さ | 10m |
レグ長さ | 93.87m、6本 (元は73.57m) |
DPS | DP Class 2 |
宿泊設備 | 112人 |
建造年 | 2011年 |
SEP船では少ないレグ本数6本の船体、レグ8本の激レアSEP船
SEP船の搭載設備でクレーンと同じくらい重要なレグ。一般的な搭載本数は4本、逆に近年建造されたSEP船でレグ本数が4本以外の新造船は見たことがないかも。SEP船「慧海壹号」のレグ本数は6本なのでSEP船の中では珍しい仕様となっており、隻数も少ない。
調べてみるとレグ本数が6本のSEP船は「慧海壹号」を含めて5隻いました。
船名 | クレーン能力 | 長さ | 幅 | レグ長さ | 建造年 |
慧海壹号 | 1,000トン | 138.55m | 40.8m | 93.87m | 2011年 |
Wind Osprey | 1,200トン | 160.9m | 49.0m | 105m | 2012年 |
Wind Orca | 1,200トン | 160.9m | 49.0m | 105m | 2012年 |
MPI ADVENTURE | 1,000トン | 138.55m | 40.8m | 70.62m | 2011年 |
MPI Resolution | 600トン | 130.0m | 38.0m | 70.49m | 2003年 |
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