新型養殖プラットフォーム「珠海琴」建造スタート
2023年9月14日、中国の広東省で新型養殖プラットフォーム「珠海琴」(Zhu Hai Qin)の建造が開始されました。
養殖プラットフォームの大きさは、長さ110m、幅40m、喫水15m。6万m3以上の養殖水域は、独立して昇降できる6つの折り畳み式ケージで構成されている。半潜水式の船体を沈めることで風速階級15という風速46.1~51.1m/sの台風クラスの強風にも耐えることが出来るらしい。
プラットフォームの設計は、南方海洋科学与工程広東省実験室と広東省にある中山大学とが独自に開発したもので、設計段階において中国船級社による認証を取得しているという。
革新的なデジタルインテリジェント技術で養殖自動化
養殖プラットフォーム「珠海琴」には、折り畳み式のケージに加えて補助装置や管理システムなど革新的な設計が盛り込まれているという。インテリジェント化、デジタル化を支援する管理システムを搭載し、養殖プラットフォームの自動化を目指しているそうです。
広東省 珠海市沖に設置予定
養殖プラットフォームは2024年に完成する予定。
中山大学の掲載記事によると、完成後は広東省 珠海市沖にある桂山鎮と大蜘洲の海域で運用が予定されているという。グーグルマップの航空写真で同海域を見ると、一般的な養殖いかだや円形養殖ケージが無数に設置されているのに加えて、いくつかの養殖プラットフォームが設置されていました。
大蜘洲・小蜘洲海域の養殖エリアでパイロットプロジェクトを進め、従来の養殖プラットフォームと組み合わせることで効率的な養殖漁業「広東モデル」の構築を推進するとしている。
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