2022年8月6日、中国の福建省 福州市にある馬尾造船で「乾動1号」と呼ばれる漁業養殖台船が進水。完成すると年間生産量200トン以上の大黄魚が養殖される見込み。
漁業養殖台船「乾動1号」

中国 福建省 福州市にある馬尾造船で建造されている漁業養殖台船「乾動1号」。進水後の試運転などが終わると、8月末には定海湾に運ばれ、設置される予定。
これに続いて「乾動2号」の建造も行われており、11月末に稼働する予定。

漁業養殖台船「乾動1号」の設計元になっているのは2019年5月に完成した「振漁1号」。全長60m、幅30m、養殖水域は1万3千立方メートル。外観は少し似ていますが、大きく違うのは「乾動1号」に追加された養殖ゲージの揚重機構。

概要

漁業養殖台船「乾動1号」の大きさは、全長67.6m、幅31.5m、深さ2.8m、喫水1.3m。フロート構造、養殖ゲージ、回転機構、揚重機構という4つの主要な構造で構成されている。

養殖ゲージは揚重機構により上げ下げする事が可能で、最大17mの深さまで下げる事が出来る。およそ養殖ゲージ半分程度が水面に沈むくらいの深さ。養殖水域は2万立方メートル以上で、大黄魚などを養殖する予定。養殖漁業生産量は年間200トンを見込んでいる。
養殖ゲージは回転機構により回転させることが出来る。定期的に回転し、水中部分を気中に露出させることで、太陽光を浴び、風が通り乾燥するので付着した海洋生物を除去することが出来るらしい。
建造の様子




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