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中国の海洋牧場複合施設「耕海1号」フェーズ2が稼働開始

中国の海洋牧場複合施設「耕海1号」フェーズ2が稼働開始 漁業・養殖漁業
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中国の海洋牧場複合施設「耕海1号」フェーズ2が稼働開始

出典:山东海洋集团有限公司

 2023年4月28日、山东海洋集团有限公司が建設した大規模養殖漁業・レジャー複合施設「耕海1号」フェーズ2が完成し、山東省煙台市の沖で操業を開始しました。設置されているのは、煙台市莱山区のおよそ1.5km沖合。施設全体の大きさは、長さ506m、幅203m。水深10mの海域に設置されており、両端のプラットフォームは備え付けの係留杭を海底に下ろして係留している。

「耕海1号」の全景
出典:山东海洋集团有限公司

 施設内で使用する電力は設置されている太陽光パネルと風車による太陽光発電と風力発電によって発電し、使用する水についても1日当たり20トンの淡水化能力をもつ淡水化装置で海水から造水した水を使用している。

 さらに、施設内で発生する汚水はプラットフォーム内の処理システムで処理した後に下水処理船を通じて煙台市内の下水管網に排出されるという。

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プロジェクトは2段階のフェーズで建設

 プロジェクトは2段階のフェーズで建設が行われ、フェーズ1では直径40mの円形養殖ケージを3つ組み合わせた施設が設置された。それぞれのケージ養殖体積は約1万m3で、総養殖体積は3万m3。全体の大きさは直径80m、「海上の花」をコンセプトにデザインされた施設の中央部分には多機能ホールをはじめ、レジャー・観光、科学教育、海洋モニタリング機能を備えたプラットフォームがある。養殖ケージでは、石垣鯛や真鯛の養殖がおこなわれる予定で養殖漁業生産量は年間150トンが見込まれている。

出典:山东海洋集团有限公司

 フェーズ2では、五角形のヒトデ形をした外径150m、水面上高さ38mのメインデッキとフェーズ1で設置した施設につながる通路が設置された。屋外デッキにはプールや子供用のウォーターパークなどの屋外レジャー施設が設けられている。中央部分は7階建ての構造になっており、屋内面積1万m2の施設内には海洋水産学に関する展示エリアや飲食スペースがあり宿泊設備も備えているという。

 操業が開始された式典当日は、200人以上の観光客が施設に乗船したようです。海釣りでレジャーを満喫、海をテーマにした食事を堪能、海洋文化についての展示や映画を鑑賞し、海から見る煙台市の魅惑的な風景を楽しんだという。陸から1.5kmという比較的近い場所に設置されているので、移動手段として船に乗る必要はありますが気軽に行けそうですね。外国人観光客が行けるのかどうかは分かりません。

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