「浮体式洋上風力+養殖漁業」、重量4,900トンの浮体進水
2023年9月8日、中国で浮体式洋上風力と養殖漁業を組み合わせたプラットフォームの建造が進み、浮体部分の進水がおこなわれました。開発・建造をおこなうのは、国家能源集団に属する龍源電力集団(China Longyuan Power Group)。
以前にも中国のタービンメーカー明陽智能が「洋上風力+養殖漁業」の建造を進めていましたが、風力タービンの基礎は着床式のジャケットタイプ。今回は、浮体式の基礎部分に養殖漁業用のネットケージを備えている。
浮体基礎は重量4,900トン
「国能共享号」と名付けられた浮体式洋上風車の浮体部分は、1辺約70mの三角形で高さは24m。設計喫水は14m、総重量4,900トン。浮体中央部に正六角形の形状をした養殖エリアがあり、飼育水域は約10,000m3。浮体基礎の上には、出力4MWの風力タービンに加えて太陽光発電モジュールも搭載されるという。
完成後は、福建省南日島にある国立海洋牧場デモンストレーションエリアの水深約35mという海域に設置される予定。
設計段階で中国船級社のAIP取得
2023年3月、龍源電力集団はグループの技術プロジェクト「浮体式洋上風力発電の主要技術研究開発とエンジニアリング実証」に基づいて開発した浮体式風力発電統合プラットフォームの設計について、中国船級協会のAIP(Approval in Principle)を取得している。
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