コンテナ船「WAN HAI 503」リサイクルに向け船体引き渡し
2026年1月15日、WAN HAI LINES(萬海航運)はコンテナ船「WAN HAI 503」ですべての緊急対応が完了し、BIMCOリサイクル契約に基づき本船がAPT Globalに引き渡されたことを発表しました。
コンテナ船「WAN HAI 503」で積荷のコンテナが爆発し、火災が起きたのは2025年6月9日。スリランカのコロンボ港を6月7日に出港し、インドのナバ・シェバに向かって航行中に事故が発生。コンテナ船「WAN HAI 503」には乗組員22人が乗船しており、救命ボートから18人の乗組員が救助され、そのうち5人が負傷。そして、4人(台湾人2人、インドネシア人1人、ミャンマー人1人)の乗組員が行方不明となっている。
火災の鎮火が報告されたのは火災発生から51日後の2025年7月30日。その後、9月11日にアラブ首長国連邦のジェベルアリへ入港し、指定避難バースでコンテナの荷降ろし作業を開始。積まれていたコンテナの多くは火災により損傷していることに加えて、被災区域の鋼板や固定構造物がひどく溶けており、ハッチカバーも極端な熱で変形している状態。さらに、消火活動により船内に溜まった水の処理作業や貨物室の一部に残存する一酸化炭素の換気などコンテナ揚陸作業は困難かつ時間を要するものだった。コンテナ船「WAN HAI 503」から荷降ろしされたコンテナは1,696。荷降ろし完了時点で約11,675トンの消火水を処理。
2025年12月にアラブ首長国連邦のジェベルアリ指定避難バースでコンテナの荷降ろし完了後、2026年1月12日夕方にAPT Globalへの引き渡しのため、Dry Docks Worldの指定バースへ移動。WAN HAI LINESは、APT Globalが最高水準の国際基準に準拠して操業する船舶リサイクル会社であるとした上で、今後コンテナ船「WAN HAI 503」は「船舶の安全かつ環境上適正な再資源化のための香港国際条約」の要件に従ってリサイクルされると述べています。
- 2025年
6月7日スリランカのコロンボを出港仕向港はインドのナバ・シェバ
- 6月9日火災発生
インド西海岸沖54海里のインド洋航行中に火災発生
- 6月13日オーシャンタグボート「OFFSHORE WARRIOR」による曳航索接続に成功
- 7月30日火災鎮火
- 9月11日アラブ首長国連邦のジェベルアリ到着
ジェベルアリの避難港に係留
- 10月コンテナの荷降ろし開始
日付 荷卸しコンテナ 残存コンテナ 10月18日 356 1,366 10月26日 638 1,084 11月2日 799 923 11月9日 987 735 11月15日 1,148 574 11月22日 1,246 476 11月30日 1,347 375 12月7日 1,465 257 12月14日 1,580 142 12月21日 1,684 38 12月28日 1,696 0 コンテナの荷降ろし進捗 - 12月28日コンテナ荷降ろし完了
貨物艙内の残留物を除去する作業および消火水の処理は継続中
- 2026年
1月12日Dry Docks Worldの指定バースへ移動リサイクルに向けてAPT Globalへコンテナ船「WAN HAI 503」引き渡し


















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