全長168m、1,600トン吊りのクレーンブーム運搬
广东中远海运重工1600吨全回转吊臂制造项目交付
(広東COSCO Shipping Heavy Industryの1,600トン全回転ブーム製造プロジェクトの納入)
https://chi.coscoshipping.com/col/col7984/art/2023/art_7276a9f45f9d4cadba10b01fabf1d461.html
中遠海運重工有限公司(COSCO SHIPPING Heavy Industry)で製造した中国船舶集団華南船机有限公司向けとなる1,600トン吊りクレーンブームが完成。そして、運搬船に搭載され出荷。そのブーム長さは168m、幅17.5m、重量720トン以上。
輸送するためにクレーンブームを積み込んだ運搬船もかなり長い船体のようですが、長さ168mのブームは船上に収まりきらず、船尾側に約40m程オーバーハングした状態で運ばれたそうです。
巨大な1,600トン吊りのクレーンブームが運搬後、どの船に搭載されるのかは記載されていませんでしたが、”洋上風力発電の設置のための強力なツールが追加されます”と書かれているので洋上風力向けのクレーン船に搭載されるようです。ということで、現在中国国内の造船所で建造されている1,600トン吊りのクレーン船を調べてみました。
1,600トン吊り、長さ168mのブームを搭載する船は?
現在、中国で建造されている1,600トン吊りクレーンを搭載する予定のクレーン船は当ブログで把握している中で4隻。すべてSEP起重機船でした。
4隻のうち「巨杰1600」に関しては完成・引き渡しの情報は無いものの、2023年12月に海上公試完了が報じられており、メインクレーンの搭載も完了しているので違うようです。したがって、残る3隻のどれかに今回のクレーンブームが搭載される可能性が高そう。少し気になるのはブーム付根の幅が広がっているので、搭載されるのはSEP船ではないのかもしれないという点。いずれにしても今後、168mのクレーンブーム設置情報が報じられればお伝えします。
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