Cyan Renewables が洋上風力設置船建造に関するLOI締結
Cyan Renewables は招商局重工(江蘇)有限公司(CMHI)と洋上風力設置船の建造に関する意向書(LOI,Letter of Intent)を締結したと発表。
Cyan Renewables がLinkdinに投稿した記事によると、CMHIについて洋上風力に関する作業船の中でもWTIV(Wind Turbine Installation Vessels)の建造において優れた実績を持っていると評価している。投稿記事の中で建造する洋上風力設置船の詳細は明らかにされていませんが、日本ではSEP船と呼ばれるレグを海底面に突き立てて自船をジャッキアップするSEP起重機船を建造するものと思われる。
これまでにも Cyan Renewables は、COSCO SHIPPINGとFFIV建造に関する意向書(LOI)を締結しており、今回のWTIVは2隻目の洋上風力設置船建造予定ということになる。
2023年4月にCOSCO SHIPPINGとFFIV建造に関するLOI締結
2023年4月末、Cyan Renewables は COSCO SHIPPING とFFIV(Floating Foundation Installation Vessels)建造に関する意向書(LOI,Letter of Intent)を締結。
建造するFFIVの設計はUlsteinによるもので、モノパイルやジャケットなど風力タービン基礎を効率的に設置するために最適化された最先端の設計になっているという。
最大吊り上げ能力5,000トンのクレーンや広い甲板スペースに加え、メタノール燃料を使用する2元燃料エンジンやバッテリーエネルギー貯蔵システムで構成されるハイブリッド電力システムなどが搭載され、低排出性能も備えているという。船首形状には「ULSTEIN X-BOW」を採用、デザイン的にも素晴らしい船体。
3年間で10億米ドルの投資
”Cyan aims to own and operate US$1 bn in vessels over 3 years”- SERAYA PARTNERS
(「シアンは3年間で10億米ドルの船舶を所有・運航することを目指しています」- SERAYA PARTNERS)
https://www.cyanrenewables.com/
Cyan Renewables は、2022年9月にシンガポールの投資会社 SERAYA PARTNERS が設立。シンガポールに本社を置き、アジア初の洋上風力発電船の専業オーナー企業として洋上風力に関係する様々な設置船に投資することで洋上風力発電の成長を加速することを目指しているという。
Cyan Renewables のホームページには、3年間で10億米ドル、日本円に換算すると約1,400億円の投資により船舶を所有・運航することを目指しているという声明がトップページに書かれています。5,000トン吊りの自航式クレーン船とSEP起重機船、さらに先日、DEMEが所有するSOV船「Groenewind」を非公開価格で取得しており、着実に洋上風力に関する設置船の艦隊を充実させつつある。
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