SAL Heavy Lift と Jumbo Shipping は、中国の芜湖造船厂有限公司で2隻のOrca-classと呼ばれる800トン吊りクレーンを2基搭載した重量物運搬船の鉄鋼切断式を行いました。1隻目は2024年7月に完成予定で、Siemens Gamesaとの長期的なコミットメントにより洋上風力タービン部材の運搬を行う予定。
Siemensの風車資材を運ぶJumbo-SALの新造船建造開始
After a long and extensive planning phase, our Orca newbuilding series has finally kicked off! On 22 February, the ceremonial first steel cutting was conducted at WuHu Shipyard in Wuhu, China.
(長く大規模な計画段階を経て、オルカの新造船シリーズがついに始動しました! 2 月 22 日、中国の蕪湖にある蕪湖造船所で最初の鋼の切断が行われました)
https://jumbo-sal-alliance.com/news/lets-go-orcas/
SAL Heavy Lift と Jumbo Shipping は、中国の安徽省にある芜湖造船厂有限公司で2隻のOrca-classと呼ばれる800トン吊りクレーンを2基搭載した重量物運搬船の鉄鋼切断式(steel cutting ceremony)を行いました。1隻目の完成予定は2024年7月5日。2隻目については完成予定のスケジュール発表はされていない。
”7月5日”という日付まで指定されている予定は珍しいですね。あくまでも予定なので未定なんでしょうけど、細部まで考えられた工程を積み上げて管理されてる感じがして信頼感が持てます。
Jumbo-SAL-Allianceは、2022年9月にOrca Classと呼ばれる重量物運搬船の共同建造を発表していました。発表時の予定では、2024年半ばに2隻、2025年前半に2隻が完成するというもの。
最初の2隻については、Siemens Gamesa Renewable Energyとの長期的なコミットメントにより洋上風力タービン部材の運搬を行うことが明らかにされていた。
SAL Heavy Lift and Jumbo Shipping start joint newbuilding programme for ultra-efficient, carbon- neutral heavy lift project vessels
(SAL Heavy Lift と Jumbo Shipping は、超効率的でカーボンニュートラルな重量物運搬プロジェクト船の共同新造船プログラムを開始)
https://jumbo-sal-alliance.com/news/sal-heavy-lift-and-jumbo-shipping-start-joint-newbuilding-programme-for-ultra-efficient-carbon-neutral-heavy-lift-project-vessels/
Orca-classの重量物運搬船
Orca-classと呼ばれる重量物運搬船は、800トン吊りクレーンを2基搭載し、タンデムリフトで1,600トンの吊り上げ能力に加え、23,600m3という船倉と10t/m2の強度をもつハッチカバーを搭載している。他にもメタノールに対応したエンジンコンセプトにより環境にも優しい設計。
全長は149.9m、幅27.2m、載貨重量トン数は14,600トン。コンパクトな外形寸法でありながら、クラス最大級のボックス型シングルカーゴホールドを採用。ケーブルカルーセルなど大型で超重量の貨物を積み込む場合、ハッチカバーを開いた状態で収容し、航行することが出来る仕様になっている。
新造船の「Orca Class」4隻に搭載する8基の800トン吊りクレーンはLiebherr製。
長さ | 149.9m |
幅 | 27.2m |
深さ | 16.7m |
喫水 | 8.5m |
載貨重量トン | 14,600トン |
クレーン能力 | 800トン×2基 タンデム 1,600トン |
耐氷性能 | 1A (Finnish / Swedish) |
速力 | 18.5ノット(最大) |
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