ドイツ沖洋上風力でタービン基礎の優先サプライヤーに大金重工
Dajin Offshore to supply foundations for Nordseecluster
(Dajin Offshore が Nordseecluster の基礎を提供)
https://www.rwe.com/en/press/rwe-offshore-wind-gmbh/2023-05-05-dajin-offshore-to-supply-foundations-for-nordseecluster/
ドイツ沖合でプロジェクトが進められている「Nordseecluster wind project」の事業者である RWE と Northland Power は、洋上風力タービン基礎の優先サプライヤーとしてDajin Offshore(大金重工)を選択したと発表。「Nordseecluster wind project」のフェーズAおよびフェーズBについて最終投資決定を条件とした上で、設置する104基すべての風力タービン基礎を供給する予定。
最初の風力タービン基礎設置は2025年に行われる予定で、運転開始予定はフェーズAが2027年、フェーズBが2029年となっている。
Dajin Offshoreは、中国を拠点とするモノパイル、トランジションピース、ジャケット、浮体基礎など洋上風力関連の基礎部材製造や風力タービンのタワー部材製造を主におこなう企業。自社ウェブサイトに掲載している情報によると、生産拠点は中国国内に5つあり、そのうち洋上風力向けの基礎部材を製造する生産基地は、山東省 煙台市 蓬萊区と広東省 陽江市にある2つ。
現状のモノパイル製造能力は最大で直径11.5m、厚さ130mm、重量2,500トン。年間生産能力は50万トンと20万トンで蓬莱生産基地の方が規模は大きいようですが、陽江市の生産基地については2025年に直径15m、重量4,000トンのモノパイル製造が可能になるという。
「Nordseecluster wind project」について
「Nordseecluster offshore wind project」は、ドイツ北西部にあるユイスト島から北へ35kmの北海に建設が予定されている総発電量1,560MWの洋上風力発電所。事業者は、RWEとNorthland Powerの合弁会社。4つの風力発電サイトで構成されており、2段階のフェーズで建設が計画されている。
フェーズAは、N-3.7(225MW)とN-3.8(435MW)で15MWの風力タービン44基で構成され660MWの発電容量があり、現在、許可申請段階にある。
フェーズBは、N-3.5(420MW)とN-3.6(480MW)で900MWの発電容量があり、今年ドイツでおこなわれる入札で2つのサイトを確保する予定。
風力タービン基礎のモノパイル輸送・設置については、Van Oord が優先サプライヤーに選ばれ、風力タービンの輸送・設置については、Havfram Wind が選ばれています。
「Nordseecluster offshore wind project」の設置エリアは、つい最近洋上風力タービンに貨物船が衝突する事故が起きた「Gode Wind 1」の横にある。
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