水素燃料CSOV「Windcat Rotterdam」海上公試完了

水素燃料CSOV「Windcat Rotterdam」海上公試完了 洋上風力発電
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水素燃料CSOV「Windcat Rotterdam」海上公試完了

出典:Windcat

Damen ShipyardsWindcat向けにベトナムのHa Long Shipyardで建造しているCSOV(Commissioning Service Operation Vessels)「Windcat Rotterdam」の海上公試(Sea Trials)が完了。

Damen ShipyardsとWindcatは、「Elevation Series」と呼ばれるCSOVについて合計6隻の建造契約を締結しており、「Windcat Rotterdam」はシリーズ船の1番船にあたる。

DamenのCSOV設計をベースとしてWindcat向けにカスタマイズされた次世代船となっている。海上公試は1週間以上にわたり実施され、すべてのシステムが完璧にすることを確認したという。

建造工程は最終段階に入っており、2025年夏に引き渡し予定。

水素燃料CSOV「Elevation Series」

CSOV「Windcat Rotterdam」は「Elevation Series」と呼ばれるタイプで、既存の船舶と比較して機能と柔軟性が向上した革新的な設計になっているそうです。Windcatに掲載されている船体概要によると、全長89m、幅19.7m、喫水5.3m。120人分の宿泊設備を搭載しており、最大30日間の洋上作業が可能で技術者の快適な生活空間と必要なメンテナンス資材を提供。

推進装置は船首・船尾に各2基の出力1,800kWアジマススラスターを備え、DPSはDNVのDYNPOS(AUTR)ということなのでIMOでいうclass2相当の自動船位保持装置を搭載している。船首にアジマス2基というのは少し珍しい仕様なのかも。

「Elevation Series」の大きな特長として、水素とディーゼルのDF(dual fuel)エンジンを搭載している点が挙げられる。これは2021年に建造された水素動力CTV(Crew Transfer Vessel)の「HYDROCAT 48」に搭載されているDF(dual fuel)エンジンの技術が取り入れられているそうです。

名称Windcat Offshore
Elevation Class H2 Csov
総トン数6,700トン
長さ89m
19.7m
喫水5.3m
宿泊設備120人
プロペラアジマススラスター
1,800kW×4基
DPSDYNPOS (AUTR)
(IMO class2 相当)
搭載設備長さ30mの3D動作補償ギャングウェイ
20トン吊りの3D動作補償クレーン
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