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Siemens Gamesaが米国でナセル製造工場の建設を発表

Siemens Gamesaが米国でナセル製造工場の建設を発表 洋上風力発電

 Siemens Gamesaがアメリカのニューヨーク州に洋上風力タービンナセルの製造工場を建設する計画を発表。工場建設により最大420の直接雇用と約5億ドルの投資が地元地域へ実現すると説明していますが、条件としてニューヨーク州が実施している洋上風力発電プロジェクトの第3次募集で自社の風力タービンが選択されることを挙げている。

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Siemens Gamesaが米国でナセル製造工場の建設を発表

 2023年2月13日、Siemens Gamesaはアメリカのニューヨーク州に洋上風力タービンナセルの製造工場を建設する計画を発表しました。ナセル工場の建設により最大420の直接雇用と約5億ドル、日本円で約665億円(1ドル=133円として換算)の投資が地元地域へ実現すると説明しています。

 ですが、Siemens Gamesaは建設の条件としてニューヨーク州が実施している洋上風力発電プロジェクトの第3次募集で自社の風力タービンが選択されることを条件として挙げている。案件は4つあり、Sunrise Wind(924MW)、South Fork(130MW)、Leading Light Wind(2,100MW)、Beacon Wind(1,360MW)。

 ニューヨーク州は、2035年までに9GWの洋上風力発電設備を設置する目標を掲げており、アメリカ全体の政府目標が2030年までに30GWなのでかなりのウェイトを占める重要な部分となっている。

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コイーマンズ港の土地を工場建設用地として確保

ニューヨーク州のコイーマンズ港に建設予定のナセル製造工場
出典:Siemens Gamesa

 Siemens Gamesaは発表した記事の中で、ナセル製造工場の用地としてニューヨーク州のコイーマンズ港(Coeymans)に土地を確保していることを明かした。さらに、ナセルを製造する上で必要となる部品を地域のサプライチェーンから調達することにも取り組んでおり、場合によっては直接雇用と同程度の雇用を生み出す可能性があると述べている。

ハドソン川の上流210kmに位置するコイーマンズ港

 用地確保を行ったコイーマンズ港(Coeymans)の場所を調べてみると、かなりハドソン川を上流にのぼった位置にあるようです。自由の女神像があるハドソン川の河口から直線距離で約210km、東京から静岡県の浜松までの直線距離と同じくらいあります。洋上風力部品を製造する工場の立地条件としては、いまいちな場所ですね。海の近くには場所が無いからなんでしょうけど。

 河口からナセル製造工場までに8つの橋がかかっており、将来的にジョーンズ法に準拠したSEP起重機船がアメリカで建造されても現地で直接積み込みを行うことは不可能。これだけ川の上流にあると直接積み込む方が効率悪くなると思いますが。

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来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
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SEP起重機船 世界ランキング 2023

世界的な再生可能エネルギーへの転換に伴い、洋上風力発電の建設は勢いを増すばかり。
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