世界最大のシャックル
WLL(Working Load Limit)3,000tonシャックル。立てると高さ2.08m、幅1.4m、重量5.8トン。シャックルピンの径は420mm。
大型クルーズ船を運搬
世界最大級の積載能力をもつ半潜水式重量物運搬船「BOKA Vanguard」。その甲板上にはこれまで様々な船が積載されていますが、中でも印象的な大型クルーズ船「Carnival Vista」を積んだ時の様子。
クルーズ船「Carnival Vista」を「BOKA Vanguard」に積載した理由は、推進装置アジポッドの修理で浮きドックとして利用するためだったそうです。修理をおこなったGrand Bahamas Shipyardでは直前にクルーズ船「Oasis of the Seas」の修繕中に事故が発生し、保有する浮きドックのうち最大となる全長300mの2号ドックが使用できない状態になっていた。
クルーズ船「Carnival Vista」の全長323.63mに対して「BOKA Vanguard」の全長は275m。なので、積載した時点で前後合わせておよそ50m程度オーバーハングした状態になっています。
船名 | BOKA Vanguard | Carnival Vista |
総トン数 | 91,784トン | ― |
載貨重量トン | 116,175トン | 133,596トン |
長さ | 275.0m | 323.63m |
幅 | 78.75m | 48.34m |
深さ | 15.5m | 11.2m |
最大デッキ深度 | 15.5m | ― |
建造年 | 2012年 | 2016年 |
魚雷杭
見た目からして危険な香りが漂うミサイルの様な形状の杭。その名は「魚雷杭」(torpedo pile)という恐ろしい名称。「これから魚雷杭を打(撃)ちます」という無線のやり取りを傍受されると、えらいことになってしまいそうですが、見た目や名称だけではなく設置方法もヤバい。
その設置方法は自由落下。重量120トンの魚雷杭を自由落下させて海底面に突き刺すというもの。世界は広い、知らない技術が世の中にまだまだありそうです。
水深2,100mに魚雷杭を設置
ボーリングのピン
巨大なボーリングのピンのような形状をした奇妙な物体は、ポルトガルで開発が進められている波力エネルギー変換器(Wave Energy Converter)「C4」。海底に打ち込んだ杭を使用して係留し、浮体部分が波の力によって上下することで発電するという仕組み。
直径9m、浮体部分は長さ19m、全体重量70トン。発電出力は300kW。動作環境は、波高0.25mから8mの範囲。
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