7年かけて世界で2番目に大きいクレーン船をレゴで製作

オランダのに住む Marco de Vries さんは、7年の歳月をかけて14,200トン吊りクレーン船「Thialf」の1/50レプリカをレゴで作り上げたそうです。そして、完成したレプリカはクレーン船「Thialf」を所有するHeerema Marine Contractorsの本社オフィスに運ばれ、展示されているという。一般の人が製作したレゴをオフィスで展示してくれるとは ”粋” な会社ですね。
レゴで製作した「Thialf」のレプリカは長さ4m、幅2m、クレーンを起こすと高さ4m。大きな船体に対して細かい部分も手が込んでいて、メインクレーンの操作室にオペレーターが乗っていたり、ブリッジ内部の機器や乗組員も細かく表現されています。
製作場所からHeeremaの本社へ全長4mの「Thialf」レプリカをそのまま運ぶのは難しかったため、およそ52個のパーツに分割して運搬。運ばれたパーツを Marco さんと妻の Cecielle さんが組み立て直し、完成。巨大な「Thialf」のレプリカを見たHeerema本社に勤める人たちは、驚きと称賛の言葉を口にしたという。
7年間のレプリカ製作は断続的に継続



レプリカ製作は根を詰めて7年間やっていた訳では無く、何もしない期間も長くあったようです。
Marco さんは、それまでに製作してきたレプリカよりも新しくてもっと大きなものを製作したいと思い、クレーン船「Thialf」の1/50レプリカの製作に取り掛かった。レプリカ製作にあたって図面が必要だと考え、Heerema社に連絡したところ、平面・側面・正面という3枚の図面を送ってくれたという。対外的に公開できる図面なんでしょうけど、普通だと軽く断られそうなところ、紳士的な対応のHeerema社にも好感が持てます。
送られてきた図面に加えて、彼と妻の2人はクレーン船「Thialf」船内を3時間見学させてもらったそうです。どこまでも神対応なHeerema社。
船体の図面と写真を手にした Marco さんは、レプリカ製作に必要なレゴ部品をリストアップして調達し、製作を始めますが、自身の足の手術などもあり船体下部を製作した時点で ”ほとんど諦めていた” という。しかし、断続的にも製作を続け、7年後に完成。
製作中にはいろんな思いがあったと思いますが、諦めずに少しずつでも続けたことで遂に完成。継続は力なり。
次は世界最大のクレーン船「Sleipnir」をレゴで・・。
”impossible possible”(不可能を可能にする)
Heerema Marine Contractors は、Marco さんが製作した「Thialf」レプリカ展示の様子をLinkedInへ投稿し、クレーン船「Thialf」をレゴで製作してくれたことについて光栄に思うと述べています。さらに、”impossible possible”(不可能を可能にする)という自社理念をまさに Marco さんが体現したと称賛。
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