地震に強い洋上風力発電所を目指し業界共同プロジェクトが始動
DNV launches new joint industry project to tackle earthquake challenges for wind farms
(DNV は、風力発電所の地震の課題に取り組むための新しい業界共同プロジェクトを立ち上げます)
https://www.dnv.com/news/dnv-launches-new-joint-industry-project-to-tackle-earthquake-challenges-for-wind-farms-242844
2023年4月27日、ノルウェーのオスロに本部を置く船級協会および国際的第三者認証機関のDNVは、風力発電所が受ける地震の影響についての課題に取り組むため、新しい業界共同プロジェクトACE2 JIP(JIP,Joint Industry Project)を立ち上げたと発表。
プロジェクトは、以前おこなわれたACE(Alleviating Cyclone and Earthquake Challenges)JIPという台風と地震の影響を考慮した洋上風車設計規格に関するプロジェクトのフォローアップで、最初のプロジェクトでは実施されなかった地震に関連する問題を深く調査するという。
掲載記事の中でDNVの鉄骨構造セクション責任者は、立ち上げたACE2 JIPプロジェクトに世界的な専門家が集まり業界の課題に取り組むことは素晴らしいことだと述べ、トピックにも挙げられている台湾と日本の状況についてプロジェクトの重点分野の1つであるとしている。
特に、日本の海岸線は世界で6番目に長く、政府は2030年までに10GWの洋上風力発電を導入するという野心的な目標を掲げており、プロジェクトの設計ライフサイクルでは、台風、地震、津波のリスクに注意を払う必要があると述べている。
このようなプロジェクト背景があり、実際に多くの日本企業がACE2 JIPプロジェクトに参加しているようです。
プロジェクトメンバーには多くの日本企業が参加
DNVの掲載記事によると、ACE2 JIPプロジェクトのキックオフミーティングに参加したメンバーは以下の企業が挙げられている。
4月末までは同条件による後発参加者を募っているようなので、さらに参加者が増える可能性がありますが、現時点の参加企業は11社。そのうち日本企業は5社。確かに多い、およそ半数は日本企業という構成。
参加している日本の企業は、鹿島建設、大林組、五洋建設、清水建設、大成建設の5社。大成建設以外は、SEP起重機船を保有または建造している企業。以前おこなわれたACE JIPプロジェクトから鹿島建設、大林組、清水建設の3社は参加しており、五洋建設と大成建設は今回のプロジェクトから参加したようです。
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