1,600トン吊りSEP船「海洋风电91」ジャッキアップ試験完了
中国で建造している1,600トン吊りSEP起重機船「海洋风电91」(Hai Yang Feng Dian 91)のジャッキアップ試験がおこなわれ、無事に完了したという。
SEP起重機船「海洋风电91」のレグ長さは125mで最大作業水深は70m。試験とは言え、水深の浅い港内でフルジャッキアップすると水面からはるか高い位置に船体が上昇するため、恐怖を感じる高さになる。水深70mの場所でジャッキアップした状態でも見えないだけで同じ状態になっていることを考えると、少し恐ろしい。
2024年5月に実施された船体進水時にはメインクレーンや居住区は搭載されていませんでしたが、1,600トン吊りのメインクレーン、600トン吊りの補助クレーンおよび居住区の設置は完了しており、各種性能試験をおこなう段階にまで建造は進んでいるようです。
完成後は主に10~18MWの風力タービン設置作業に従事する予定。
SEP起重機船「海洋风电91」の建造タイムライン
- 2021年10月船体設計完了
- 2022年1月建造開始
- 2024年5月進水
- 2024年9月ジャッキアップ試験
SEP起重機船「海洋风电91」の概要
SEP起重機船「海洋风电91」は長さ130.6m、幅48m、深さ9.6m、レグ長さ125m、最大作業水深70m。搭載されているメインクレーンは最大吊り上げ能力1,600トン、補助クレーンは600トン吊り。揚程は不明ですが、完成後は18MW以上の風力タービン設置が可能だという。
船名 | 海洋风电91 |
クレーン能力 | メイン:1,600トン 補助:600トン |
長さ | 130.6m |
幅 | 48m |
深さ | 9.6m |
レグ長さ | 125m |
最大作業水深 | 70m |
速力 | 7ノット |
宿泊設備 | 120人 |
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