商船三井と北拓が洋上風力O&Mトレーニング設備建設、北九州に完成
2024年5月21日、商船三井と北拓は共同で北九州に建設していた洋上風力発電の実用的な運用・保守管理に特化したトレーニング設備が完成したと発表。
トレーニング設備は、北拓と商船三井が経済産業省資源エネルギー庁の令和4年度および令和5年度「洋上風力発電人材育成事業費補助金」に採択され、建設を進めてきたもので北拓の北九州支店敷地内に建設。設備は、国内で初めて洋上風車の基礎と風車タワーの接続部分にあたるトランジションピースを使ったトレーニング設備で、北拓のメンテナンスに関するノウハウと洋上風力発電事業で先行する欧州の事例を参考にしており、洋上風力発電特有のリスクを想定したメンテナンストレーニングを実施できるという。
商船三井は2024年1月9日付けで北拓の発行済み株式を過半数取得し、資本提携合意を発表しており、北拓を子会社化しています。
トレーニング設備は洋上風力発電メンテナンスに関わる全ての方を対象
トレーニング設備の竣工式終了後には、メンテナンストレーニングのデモンストレーションがおこなわれたという。
今後の受講対象者は北拓のメンテナンス技術員に限らず、洋上風力発電メンテナンスに関わる全ての方を対象としており、洋上風力発電を安全・安定的に長期にわたり運営できる人材を育成することで、洋上風力産業の発展に貢献し、商船三井と北拓両社の強みを掛け合わせ、洋上風力発電のバリューチェーン全体で業界のパートナーから選ばれる存在となることを目指すと述べている。
よく読まれている記事