「Vineyard Wind 1」でモノパイル設置作業を再開
MONOPILE AND TRANSITION PIECE INSTALLATION
Offshore wind mariner update NO. 113(モノパイルとトランジションピースの設置
洋上風力マリナーアップデート第113号)出典:https://www.vineyardwind.com/mariners-updates/113
Avangrid と Copenhagen Infrastructure Partners(CIP)の合弁会社であるVineyard Windは、マリナーアップデートで「Vineyard Wind 1」のモノパイル設置作業を2024年10月28日頃に再開することを明らかにしました。
「Vineyard Wind 1」では、2024年7月13日に設置した風力タービンのブレードが破損する事故が起きており、米国安全環境執行局(BSEE,Bureau of Safety and Environmental Enforcement)は、ブレード破損がプロジェクトの他の風力タービンに影響を及ぼしたかどうかが判明するまで、すべての風力タービンの発電を停止するようVineyard Windに指示する命令を出していました。そのため、設置済風力タービンの運転および新規設置作業を中断。ブレード破損の原因については、製造上の問題によるものだということが明らかにされています。
設置作業を再開するということは、すでに設置している風力タービンで問題が無いことが確認されたのでしょうか。2024年8月にはブレードを除く風力タービンタワーおよびナセルの設置作業を再開しており、新たに8基分が設置されています。しかし、ブレード破損事故による遅延がプロジェクトの工程に大きく影響を及ぼすことは間違いなさそう。
「Vineyard Wind 1」の進捗状況
モノパイルおよびトランジションピース設置作業再開を明らかにした洋上風力マリナーアップデート第113号(Offshore wind mariner update NO. 113)に示されている進捗図によると、「Vineyard Wind 1」のプロジェクト進捗状況は以下のとおり。
項目 | 設計数量 | 設置数 | 残数 | 進捗率 |
---|---|---|---|---|
モノパイル | 63基 | 48基 | 15基 | 76% |
トランジションピース | 63基 | 48基 | 15基 | 76% |
風力タービン(ナセルまで) | ― | 8基 | ― | ― |
風力タービン(完成) | 62基 | 24基 | 38基 | 39% |
洋上変電所 | 1基 | 1基 | 0 | 100% |
「Vineyard Wind 1」の概要
名称 | Vineyard Wind 1 Offshore Wind Farm |
設置位置 | アメリカ マサチューセッツ州 マーサズ・ヴィンヤード島沖15マイル |
発電容量 | 800MW |
基礎構造 | 着床式 |
タービンメーカー | GE Haliade-X 13MW、62基 |
風力タービン | 13MW |
設置基数 | 62基 |
運転開始 | 2024年 |
事業者 | Avangrid と Copenhagen Infrastructure Partners の合弁会社 |
その他 | 洋上変電所 1基 |
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