Ørstedがオランダ沖で世界初の重量物輸送ドローン運用開始

Ørstedがオランダ沖で世界初の重量物輸送ドローン運用開始 洋上風力発電
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Ørstedがオランダ沖で世界初の重量物輸送ドローン運用開始

Ørstedのプレスリリース【2024年8月7日掲載】

Ørsted launches world’s first heavy-lift cargo drone operations at Borssele 1&2 Offshore Wind Farm

(Ørsted、Borssele1&2洋上風力発電所で世界初の重量物輸送ドローン運用を開始)

出典:https://orsted.com/en/media/news/2024/08/orsted-launches-worlds-first-heavy-lift-cargo-dron-13977050

2024年8月7日、Ørstedは「Borssele 1&2 offshore wind farm」での運用キャンペーンで初めて重量物輸送ドローン(HLCD,heavy-lift cargo drones)を導入すると発表。重量物輸送ドローンは、船舶から洋上風力発電所「Borssele 1&2」に設置された94基の風力タービンすべてに貨物を輸送する。

Ørstedは、他の洋上風力発電所でのドローンを使用した過去のテスト結果と得られた知識を基に、昨年英国の洋上風力発電所「Hornsea 1」でコンセプトをテスト。実際の運用キャンペーンでは翼幅2.6mの70kgドローンを使用して最大100kgの貨物を輸送するという。

重量物輸送ドローンにより、必要機器の輸送時に風力タービンを停止する必要が無くなることで運用効率向上とコスト削減というメリットに加えて、メンテナンス技術者の安全性を高め、船舶による移動回数を最小限に抑えることで炭素排出量を削減する効果も期待できる。

施工速度は通常の10~15倍

Ørstedがオランダ沖で世界初の重量物輸送ドローン運用開始
出典:Ørsted

重量物輸送ドローンを使用して輸送するのは、各風力タービンの重要な避難および安全装置を更新するための機器。

通常の作業では機器を輸送する船舶のクレーンを使用して風力タービンのトランジションピース上へ機器の入ったボックスを吊り上げ、その後、ナセルのクレーンでボックスを持ち上げてタービンの上部に到達させるといった工程を各風力タービンで繰り返しおこなう。

重量物輸送ドローンを使用した方法では、沖合の船舶からナセル上部まで直接飛行して機器の入ったボックスを輸送することが出来るため、大幅な作業時間の短縮が可能。Ørstedはプレスリリースの中で、ドローンの飛行にかかる所要時間はタービン1基あたり約4分で、ドローンを使用しない従来の方法だと約6時間かかり、風力タービン間と陸地間の船舶輸送を考慮すると、重量物輸送ドローンを使用した方法では通常の10~15倍の速さで作業を完了することができると述べています。

Borssele offshore wind farm

「Borssele 1&2 offshore wind farm」は、オランダ南西部のゼーラント州沖23kmに設置されているモノパイル基礎を採用した着床式の洋上風力発電所。2020年11月から稼働を開始しており、Siemens Gamesaの8MW風力タービン94基が設置され、総発電容量は752MW。

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