5,500トン吊り起伏式起重機船のクレーン建造開始
2023年9月20日、上海振华重工(ZPMC)が中交第二航務工程局有限公司向けに建造している5,500トン吊り起重機船のクレーン部分の建造が開始されました。つい先月にも建造開始の式典がおこなわれていましたが、船体建造の着工式とは別にクレーン部分の建造プロジェクトで着工式がおこなわれたようです。
先月おこなわれた船体建造の着工式では ”起重船順利开工”(クレーン船順調に着工)という文字が書かれているのに対して、今回は ”起重机项目开工仪式”(クレーンプロジェクト着工式)と書かれていました。そして、船体建造の着工式は江蘇省 南通市 啓東市にある上海振華重工啓東海洋工程股彬有限公司でおこなわれていましたが、今回のクレーン建造プロジェクトの着工式は、南通振華重型装備制造有限公司でおこなわれたそうです。
振華重工では、2023年5月にシングルブームの5,000トン吊り起伏式起重機船も建造を開始しているので少しまぎらわしい。
起重機船は非自航式?
船名 | 未定 |
クレーン能力 | 5,500トン |
長さ | 165m |
幅 | 52m |
深さ | 11m |
2023年8月に船体建造の開始を伝える中国船級社の記事に掲載された起重機船の完成イメージには船尾側にプロペラが見えるので自航式なのかと思っていましたが、そうではないようです。
中交二航局5500吨双臂架变幅式起重机项目开工
(抜粋)该起重机为非自航大型起重船的配套装置。
(中交二航局の5,500トン起伏式クレーンプロジェクトが着工)
(このクレーンは非自走式大型クレーン船の支持装置です。)
https://wind.imarine.cn/news/73986.html
自航式ではないにしても、完成イメージのようにプロペラを備えていればDPS搭載船である可能性は高いのかもしれません。ただ、その点については明記されていないので不明。
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