モロッコで全長108mの貨物船「LIVANA」がエンジントラブルと荒天により消波ブロックに座礁する事故が発生。乗組員9人のうち8人は救助されたようですが、1人行方不明になっているそうです。動画では、消波ブロックに座礁した貨物船から救助される様子が映っていますが、なんとその救助方法は、ロープを伝って渡ってくるという驚愕の方法。
モロッコで全長108mの貨物船が消波ブロックに座礁
2023年2月18日、ジブラルタル海峡南部にあるモロッコのマリーナ・スミール(Marina Smir)で貨物船「LIVANA」が防波堤の消波ブロックに座礁する事故が発生。事故原因はエンジントラブルと荒天によるものとみられているようです。
事故当時、貨物船「LIVANA」にはシリア人とインド人の乗組員9人が乗船しており、8人は救助され1人が行方不明になっている。
座礁した貨物船「LIVANA」は、ウルグアイからレバノンに向かっていたとのこと。
全長は108m、幅15m、総トン数 2,691トン、載貨重量トン数は2,852トン。カメルーン船籍で建造年は1992年。
救助の様子
座礁した貨物船「LIVANA」から乗組員が救助される場面では救助に駆け付けた関係者の方がたくさんいるのが分かります。防波堤の内側に陸上クレーンを据えて座礁した船がいる海側へブームを伸ばしていますが、動画で見る限り船までは届いていない感じ。海域の状況は時化ていて時折、大きな波が打ち付ける中、消波ブロックから船までおよそ10m程度の距離が近くて遠いのがもどかしい。
動画の中で乗組員の方を救助する方法として行われているのがロープによる救助方法。
出典:Youtube | Media Ceutaactualidad
消波ブロックと座礁した貨物船にロープを張って、そのロープを伝って救助するという方法が行われていました。
強度的に強いロープを使用していると思いますが、見た感じが細いので少し不安な感じ。動画では1人が救助される様子しか収められていませんでしたが、無事に上陸に成功していました。周辺の海は荒れた状態で、水深の深い沖合と違って下には消波ブロックがあるので万が一にも落下すると大けがは必至。
でも普通に考えて船は座礁している状態で、これだけ大きな波が打ち寄せていると船が動いた時にロープが緩んだり逆に張った時に切れたりする恐れが高い。そのリスクを考えるとあまり良い方法とは言えない気がします。
事故を報道する記事では救助のためにヘリコプターが現場に到着していたようなので、ヘリによる救助の方が確実だったかもしれません。時間的にヘリの到着が遅く、それまでの間に何とか救助する方法を考えた結果がロープによる救助だったのかもしれませんが。
座礁した貨物船からの救助動画
ロープを渡って救助される動画は2本目。
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