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Liftekのウォーターバッグを使用した2,420トンの荷重試験

Liftekのウォーターバッグを使用した2,420トンの荷重試験 新技術・工法

 Liftek Waterbagという水を袋に入れてテストウェイトにする製品を使用した荷重試験。クレーンのフックから無数にぶら下がる水の入った袋の重量は2,420トン。

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ウォーターバッグを使用した2,420トンの荷重試験

Liftek Waterbagを使用した2,420トンの荷重試験
出典:Liftek International

 UAE(アラブ首長国連邦)でテストウェイトとしてWaterbagを使用したクレーンの荷重試験が行われました。

 WaterbagはUAEの企業Liftek Internationalの製品。袋の大きさと中に入れる水の量を調整することで0.25トン~110トンの重量を作り出すことが可能。

テストウェイトの合計は2,420トン

 今回の荷重試験で使用されたWaterbagは、110トン×20個、50トン×8個。合計2,600トン分のWaterbagを使い、水の量を調整することで2,420トンの重量を作り出した。

 最終形の膨らんだ袋をイメージしてぶら下げる位置とかワイヤーの長さを考えるのは大変そう。一番上の部分でクロスしているように見える黄色い棒は、Moduliftという会社の1,000トン用ビームを少し高さに差をつけて2本使ってます。なかなか考えられた吊り方。

Waterbagを膨らませると高さ11.3mの大きさ

 吊り上げているクレーンも大きいのでWaterbagの大きさが伝わりにくいですが、110トン用のWaterbagは水を満載すると高さ11.3m、幅5.8mになる。空の状態の重量は850㎏。

 Waterbagの下部には排水用のバルブが備えられていて、袋の上から入れられているロープを引っ張ると排水、もう一度引っ張ると排水が止まるという特殊な開閉バルブになっている。ただ、今回のように数十mも上空にあるWaterbagを人力で開閉できるのかは不明。

特殊な排水バルブの操作動画

クレーン船「SEVEN CHAMPION」

2,200トン吊りのクレーンを搭載した「SEVEN CHAMPION」
出典:Subsea 7

 荷重試験を行っているクレーン船は2,200トン吊りのクレーンを搭載した「SEVEN CHAMPION」。2007年に建造され、長さ142m、幅40m、深さ10m。洋上での一般的な重量物設置作業の他に、海底パイプライン敷設を行うため、62トン吊りの補助クレーン2基されていて、360人~470人が宿泊可能な大容量の居住スペースを備えている。

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