Tetrahedronがプロトタイプ部材を組立場所へ輸送開始
2024年2月2日、洋上風力向けとなる揚程に特化したクレーンを開発するTetrahedronは、プロトタイプ(試作機)のクレーン部材製作が完了し、組立場所への輸送を開始したと発表。クレーン部材の製作はオランダ北部のスマール(Sumar)にあるSolidd Steel Structuresでおこなわれ、輸送先の組立場所は明らかにされていない。
とてもユニークな形状をしたクレーン。企業名にもなっている「Tetrahedron」とは日本語で”四面体”という意味がある。上部にあるオレンジ色のジブとそれを支えるペンダントの部分が4面体になっているというのが名称の由来。風力タービンの大型化で揚程不足により、施工に使用出来ない既存クレーンの揚程をアップグレードすることに焦点を当てて開発が進められている。
2022年にプロトタイプの建造が発表された時は、完成イメージとしてJack-Up Bargeの300トン吊りSEP船「JB 115」がデザインされていました。製作したプロトタイプのクレーンをSEP船「JB 115」に搭載するのか、別の場所でクレーンだけを組み立てて動作確認をおこなうのかは不明。SEP船「JB 115」のAIS情報を確認するとオランダのフリッシンゲンにいるようなので、やろうと思えば出来そうですけど、プロトタイプをSEP船に搭載することはまず無いでしょうね。
Tetrahedron 8
名称 | Tetrahedron 8 |
クレーン能力 | 作業半径:16m-250トン 作業半径:30m-160トン 作業半径:35m-120トン |
揚程 | 甲板上130m |
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