Mammoetリングクレーン「SK6000」テストプログラム完了

Mammoetリングクレーン「SK6000」テストプログラム完了 建設機械・機器
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Mammoetのリングクレーン「SK6000」テストプログラム完了

2024年11月14日、MammoetはLloyd’s Registerによる監督下で巨大なリングクレーンSK6000」のテストプログラムが完了したことを発表しました。

船級協会であるLloyd’s Registerは、リングクレーン「SK6000」の開発初期段階でエンジニアリング設計をレビューしており、今回オランダのウェストドルペにあるMammoetの自社ヤードで3ヶ月間に渡って実施されたテストプログラムによりクレーンが仕様通りの安全レベルで動作することを確認したという。

Mammoetは、リングクレーン「SK6000」のテストプログラムを実施する様子を公開しており、その中で吊り上げている最大重量は4,500トン。最も厳しい条件では、最大荷重モーメント520,000トンメートルまでテストをおこなったと説明されています。

さまざまな吊り上げ重量と条件により実施した構造および安定性テストにより、全ての部材が125%の過負荷に耐えられることが証明された、と述べられているので 4,500トン ÷ 125% = 3,600トン ということだと思われる。

Mammoetのウェブサイトに掲載されている情報によると、リングクレーン「SK6000」は6,000トン級のクレーンであると紹介されていますが、今回6,000トンを吊り上げるテストはおこなわれていないみたい。しかし、これでテストは完了し、今後「SK6000」は解体・コンテナ化して2025年初頭に予定されている最初のプロジェクトへの出荷準備が進められるそうです。とりあえず直近で使用予定の現場仕様を満足するテストを実施したということなのかも。今回のテストで搭載していたメインブームの長さは171.2mと長いため、最大吊り上げ荷重のテストを実施するにはブームの組みバラシが発生するという実施期間の問題も考えられますが、理由は不明。

吊り上げ後、横方向に60トン引っ張るというテスト

1,500トンを吊り上げた時の側面図
出典:YouTube | Mammoet

公開されたテストプログラムの動画内で吊り上げている荷重は、4,500トン、1,500トン、600トンの3パターン。

最初にアウトリーチ103.8mの状態で1,500トンの吊り上げをおこない、次にジブを起こして4,500トンの吊り上げ。最後にアウトリーチ167mで600トンの吊り上げを実施。そのすべての吊り上げ後、横のクローラークレーンとウェイトおよび滑車を使用して横方向に60トンの荷重をかけていました。

吊り上げ後に横方向の荷重をかける理由について、メインマストとバックマストに作用する曲げ応力を測定するためだと説明されています。なるほど。

【動画】リングクレーン「SK6000」負荷テスト

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