ロッテルダムに巨大な3,200トン吊りリングクレーン組立完了
ROTTERDAM SKYLINE GREETS ONE OF THE WORLD’S LARGEST CRANES FOR OFFSHORE WIND VESSEL PROJECT
(ロッテルダムのスカイラインが洋上風力発電プロジェクト用の世界最大級クレーンを迎える)
https://www.mammoet.com/news/rotterdam-skyline-greets-one-of-the-worlds-largest-cranes-for-offshore-wind-vessel-project/
Mammoet は、オランダのスヒーダム(Schiedam)にある自社ヤードで最大吊り上げ能力3,200トンという巨大なリングクレーン「PTC210-DS」の組み立てが完了したことを明らかにしました。リングクレーン「PTC210-DS」を設置した目的は、Cadeler が所有するSEP起重機船「Wind Orca」と「Wind Osprey」のアップグレードに伴う搭載クレーン交換のためだという。
SEP船「Wind Orca」と「Wind Osprey」は、1,200トンから1,600トンへクレーン能力の増強が予定されており、クレーンの設計・製造を手掛けるのはGustoMSC。
2隻同時にアップグレード作業を実施
Mammoet の掲載記事によると、2隻のSEP船を巨大なリングクレーンを挟むように配置すると2隻同時に作業が出来るそうです。発想が凄いですね。これにより、ヤード内のクレーンや岸壁沿いの船舶移動が最小限に抑えられ大幅な工期短縮につながるだけでなく、アップグレード作業を安全に実施することが出来るという。
クレーンの交換作業は2023年第3四半期に開始され、2024年第1四半期までに完了する予定になっている。そして、間もなく開始されるアップグレード作業に向けて韓国で製造された新造クレーンがオランダのスヒーダムに最近到着しました。
新造クレーンを搭載した重量物運搬船「Happy Sky」到着
リングクレーン「PTC210-DS」が設置されたMammoetの自社ヤードがあるオランダ スヒーダム周辺のAIS情報を確認すると、新造クレーンを積んだ運搬船「Happy Sky」が到着しており、SEP船「Wind Orca」は作業が出来る場所に配置されているようです。
もう1隻のSEP船「Wind Osprey」は、ドイツに近いオランダ北部のエームスハーヴェンにいました。「Wind Orca」が先にアップグレード作業開始となりそうです。リングクレーンによるクレーンの撤去と搭載、興味深い作業の様子が気になります。
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