ポーランド沖「Baltic Power」で洋上変電所2基設置完了

ポーランド沖「Baltic Power」で洋上変電所2基設置完了 洋上風力発電
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ポーランド沖「Baltic Power」で洋上変電所2基設置完了

ポーランド沖に建設が進められている「Baltic Power offshore wind farm」で洋上変電所2基の設置作業がおこなわれました。

「Baltic Power offshore wind farm」は、ポーランド初の洋上風力発電所としてORLENNorthland Powerの合弁会社がポーランド沖23kmのバルト海で開発を進めており、Vestasの15MW風力タービン「V236-15.0MW」を76基設置する計画。約1.2GWの発電容量により、ポーランド国内の電力需要のうち約3%に相当する年間4TWhを発電し、年間約280万トンのCO2排出量を削減するという。運転開始は2026年の予定。

設置がおこなわれた洋上変電所は、CS WIND Offshore(契約当時はBladt Industries)、Semco Maritimeおよび複数のポーランド企業からなるコンソーシアムが建造契約を締結し、ポーランドのグディニャ(Gdynia)で建造後、デンマークのオールボー(Aalborg)へ運ばれ、最終艤装がおこなわれました。

洋上変電所トップサイドの寸法は20m×30m×40m、最終艤装後の重量は1基当たり2,500トン。モノパイル基礎を採用しており、トランジションピースを含むトップサイドの設置作業はベルギーのScaldis Salvage & Marine Contractors NVが所有する4,000トン吊り起重機船「Gulliver」で実施。

4,000トン吊り起重機船「Gulliver」

ベルギーのScaldis Salvage & Marine Contractors NVが所有する4,000トン吊り起重機船「Gulliver」。2018年に中国で建造。日本の大型起重機船と同じジブ固定式ですが、自航式でジブがスライドするという2つの大きな特徴がある。

スライド式ジブというユニークな仕様により、旋回しないクレーンにもかかわらず自船に吊荷を搭載して設置場所へ輸送することが出来る。

船名GULLIVER
クレーン能力4,000トン
長さ108m
49m
深さ8m
プロペラ(船首)1,505kw×2
(船尾)1,720kw×2
速力7ノット
DPSDP(AA)
(Class2相当)
宿泊設備78人
建造年2018年
起重機船「GULLIVER」の概要
起重機船「GULLIVER」(2018年の建造時)
出典:Scaldis Salvage & Marine Contractors NV

4,000トン吊り起重機船「GULLIVER」の特徴 ”スライド式のジブ” 詳細はこちら👇

Baltic Power Offshore Wind Farm

名称Baltic Power Offshore Wind Farm
設置位置ポーランド沖合23kmのバルト海
発電容量1,140MW
基礎構造着床式、モノパイル
タービンメーカーVestas
風力タービン15MW「V236-15.0MW」
設置基数76基
運転開始2026年
事業者PKN ORLENとNorthland Powerの合弁会社
その他洋上変電所2基(モノパイル基礎)
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