クレーン船「Thialf」によるJasmund洋上変電所設置完了


2026年1月14日、HSM Offshore Energy、Smulders、Iv-Offshore & Energyで構成されるHSI Joint Ventureは、ドイツ沖の「Windanker offshore wind farm」向けとなるJasmund洋上変電所の設置が完了したことを発表しました。
TSO(transmission system operator:送電系統運用者)を務める50Hertzのプレスリリースによると、Jasmund洋上変電所の基礎部分にあたるジャケットはオランダのフリシンゲンで製造され、2025年12月初旬に現場へ向けて出荷。トップサイドは、ロッテルダム近郊の造船所で製造され、ジャケットの数日後に出荷。ジャケット、ジャケット基礎杭、トップサイドの設置作業はすべてHeerema Marine Contractorsの14,200トン吊りクレーン船「Thialf」で実施。トップサイド設置がおこなわれたのは2025年12月17日。
吊り上げにはInternal Lifting Tool(ILT)とスプレッダーバーを使用

Jasmund洋上変電所の設置作業では、吊り上げにInternal Lifting Tool(ILT)とスプレッダーバーを使用。
Internal Lifting Tool(内部吊り上げ装置)は、今回使用されたジャケットやトップサイド吊り上げ以外にも杭の建て起こしなどで使用されています。鋼管にILTを挿入後、油圧で内部の接点部分にある歯を押し広げてグリップする仕組み。油圧装置ですが油圧ホースが無いのは、ILTにアキュームレータ(圧力タンク)を内蔵しているため。
今回の作業でどこの製品を使用しているのか不明ですが、IQIPの製品ラインナップには使用荷重2,000トンというILTがあります。


出典:IQIP
Windanker offshore wind farm

「Windanker offshore wind farm」は、ドイツのリューゲン島沖に位置するバルト海でSiemens Gamesaの出力15MW風力タービン21基を設置する計画。総発電容量は315MW。完成予定は2026年9月30日。
事業者は、Iberdrolaと日本の関西電力(KEPCO)。出資比率はIberdrola 51%、関西電力 49%。関西電力は、2024年12月に株式売買契約を締結してプロジェクトに参画。



















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