広船国際でAllseas向け大型半潜水式運搬船「Grand Tour」建造開始

2026年9月16日、中国船舶集団(CSSC)傘下の広船国際(Guangzhou Shipyard International)でAllseas向けとなる大型半潜水式重量物運搬船「Grand Tour」の鉄鋼切断式(Steel Cutting Ceremony)をおこない、建造を開始しました。
半潜水式重量物運搬船「Grand Tour」は、長さ230m、幅57m、深さ14.8m、最大甲板深度13.2m(最大喫水28m)。世界で初めてメタノール燃料対応の仕様が盛り込まれた半潜水式運搬船であり、広船国際が初めて独自に詳細設計を完了させた同種船舶でもあるという。
電気推進システムを採用し、7基の推進装置を搭載。DPS(Dynamic Positioning System:自動船位保持装置)はDP-2を備え、高い自動化レベルと迅速な浮力・トリム調整能力を有しており、世界中の海域で重量物の運搬や荷役作業をおこなうことが可能。
半潜水式重量物運搬船「Grand Tour」は、2028年第1四半期に引き渡し予定。
- 積載容量4万トン
- 24,000m3/hの先進的なバラストシステムにより、安全かつ正確な積荷移動が可能
- メタノール対応の推進システムを搭載し、e-メタノールへの移行も可能
- 船体下部の空気潤滑システムにより抵抗を低減し、輸送効率を向上させ、燃料消費量を削減
- 180m×57mの貨物デッキは、直接スキッド、ロールオン/ロールオフ、フロートオン/フロートオフ作業に対応
「Pioneering Spirit」との連携

出典:Allseas
Allseasは、半潜水式重量物運搬船「Grand Tour」の建造について、船隊の汎用性を拡大し、よりスマートかつ戦略的に将来を見据えてプロジェクトを推進するという自社のコミットメントを強調するものだと述べています。半潜水式重量物運搬船として貨物を運搬することに加えて、Allseasが所有する「Pioneering Spirit」との連携を想定して設計されていることから ”汎用性拡大” と説明されているようです。
「Pioneering Spirit」の船首側には、トップサイドリフトシステム(揚重容量48,000トン)が搭載されており、スロットと呼ばれる開口が設けられている。スロット幅は59m、奥行き122m。現在、「Pioneering Spirit」の作業で運用されている輸送台船「Iron Lady」の船体寸法は長さ200m、幅57m、深さ13mとなっており、スロット幅59mに収まる設計。半潜水式重量物運搬船「Grand Tour」は、輸送台船「Iron Lady」と同様に「Pioneering Spirit」のスロット幅に収まるよう船幅57mで設計されているようです。
半潜水式重量物運搬船「Grand Tour」


出典:Allseas
| 船名 | Grand Tour |
| 積載容量 | 40,000トン |
| 長さ | 230m |
| 幅 | 57m |
| 深さ | 14.8m |
| 最大甲板深度 | 13.2m |
| 甲板面積 | 10,374m2 |
| DPS | DP-2 |
「Pioneering Spirit」

| 船名 | Pioneering Spirit |
| 総トン数 | 403,342トン |
| 長さ | 382m |
| 幅 | 124m |
| スロット | 長さ:122m 幅:59m |
| 速力 | 14ノット |
| 宿泊設備 | 571人 |
| トップサイドリフト容量 | 48,000トン |
| ジャケットリフト容量 | 20,000トン |
| 搭載クレーン | 5,000トン |
| 船籍 | マルタ |
| 建造年 | 2014年 |
















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