20MW超の風力タービンに対応したジャッキアップ式設置船を共同開発

2026年9月2日、DeltamarinとOffshoretronicは世界最大級となるジャッキアップ式モノパイル・風力タービン設置船VITRUVIAN Classを造船所での建造着手が可能な段階まで開発するための独占的エンジニアリング・コンサルタント契約を締結したと正式に発表しました。
両社はこの戦略的提携の背景として、2030年までに20~30MW級の次世代タービンが商業運転を開始すると見込まれており、洋上風力発電分野における差し迫った進化に対応するものだと述べている。
20~30MW級の次世代タービンは、水深30~60mの海域に設置される予定であるため、長さ100~130m、外径12~16m、重量は最大5,000トンという、かつてない規模のモノパイル基礎が必要となる。
「VITRUVIAN Class」のモノパイル設置船は、長さ179m、幅75mという規模を誇り、極めて広いデッキスペースと優れた作業安定性を実現。市場に投入されるジャッキアップ式船舶として世界最大級のものになる。
ジャッキアップ式設置船「VITRUVIAN Class」開発は、3つの重要な要件に基づいているという。
- 比類なき吊り上げ能力
- 優れた経済性
- 戦略的展望
最初の要件は、比類なき吊り上げ能力。ジャッキアップ式設置船「VITRUVIAN Class」は、3,000トンを超えるモノパイルに対応できるよう設計され、現在、世界の保有船団が3,000~3,500トン程度を上限としてる運用限界を凌駕。単なる小幅な改善ではなく、今後10年間の洋上風力発電プロジェクトにおいて要件を満たすために不可欠で革新的な進歩を意味する。
次に「VITRUVIAN Class」は、包括的かつゼロベースの設計アプローチにより設備投資と運用コストのバランスを最適化し、将来の変化にも対応可能な設計を実現。高度なシステム統合と効率化された運用ワークフローによって、ライフサイクル全体を通じて高い競争力を維持し、世界各地での運用が可能となる。
3つ目の要件は、戦略的展望。2030年までに20~30MW級のタービンが市場の様相を一変させると見込まれる中、基礎の設置需要は劇的に増大し、3,000~5,000トンの重量物を扱う能力が要求される。「VITRUVIAN Class」の設置船は、堅牢かつ安全性を最優先したプラットフォームを提供し、洋上風力発電業界の次なる時代の極めて困難な課題に対応できる体制を整えていく。


風力タービン設置船タイプも導入予定
モノパイル設置船に加えて、VITRUVIANプラットフォームをベースとした風力タービン設置船タイプも導入する予定。この風力タービン設置船は、20~30MW級の風力タービンを構成するタワー、ナセル、ブレードなどの部材を安全かつ効率的に取り扱えるよう専用設計されており、これらの部材は船体の長手方向に沿って積載。
モノパイル設置船と風力タービン設置船という2種類の設置船は、大規模な洋上風力発電導入における次なる飛躍を可能にする。20MWを大きく超える風力タービンに対して市場が待ち望んでいた設置能力を提供すると同時に、洋上風力発電業界全体における大幅なコスト効率化と作業安全性の向上を推進するという。















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