先月、中国で完成した4,000トンの巨大な浮体基礎に7.25MWの風力タービン搭載が完了し、沖合への設置に向けて曳航を開始。完成した浮体式洋上風車は、海南省文昌市沖136kmにある洋上油田の近くに設置される予定。
中国で4,000トンの浮体基礎に7.25MWの風力タービン搭載
2023年2月に中国の山東省にある海洋石油工程(青島)有限公司で完成した4,000トンの浮体基礎に7.25MWの風力タービン搭載が完了し、沖合への設置に向けて曳航を開始しました。
巨大な浮体基礎は一辺が90mで高さは35m、重量は4,000トン。その浮体基礎に高さ83m、出力7.25MWの風力タービンを搭載。ナセルの重量は260トンあり、ブレード長さ76.6m、ローター直径は158m。年間発電電力量は22GWh。
風力タービンを設置している画像を確認するとブレード3枚とハブを一体化した状態で搭載作業を行ったようです。浮体を係留するロープが無数に張りめぐらされているのを見ると、平穏な岸壁での作業ですが、陸上のクローラークレーンによる浮体への設置作業がいかに繊細な吊り作業かという事を物語っています。
中国のニュース記事によると、3月26日の朝に「海油观澜号」という名称がつけられた浮体式洋上風車は広東省珠海の岸壁を出港し、海南省文昌市の沖合136kmにある洋上油田近くの設置場所へ向けて曳航が開始されたようです。設置が完了すると発電した電力は洋上油田へ送電される予定。
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