CLS Windの洋上風力タービン組み立てシステムにAiP
ABS Issues AIP for Novel Offshore Wind Installation Technology from CLS Wind
(ABS、CLS Wind の革新的な洋上風力発電設備技術に関する AIP を発行)
出典:https://news.cision.com/american-bureau-of-shipping/r/abs-issues-aip-for-novel-offshore-wind-installation-technology-from-cls-wind,c4017106
2024年7月22日、アメリカ船級協会のABS(American Bureau of Shipping)はCLS Windの風力タービン組み立てシステムについて、AiP(Approval in Principle:基本設計承認)を発行したと発表。
特許取得済みのエレベーター式組み立てシステムにより、大型クレーンや重量物運搬船を使用せず風力タービンとナセルの設置・メンテナンスをより簡単、安全、迅速におこなうことができるという。
CLS WindのCEO、Kent A. Johnsonは次のように述べている。「オフショア風力市場に影響を与えているいくつかの差し迫った問題を解決する独自のソリューションに取り組んでいる米国企業として、AIPプロセスに対するABSのサポートと産業用デモユニットへの訪問に感謝しています。再生可能エネルギー市場では、オフショア風力発電をサポートするためにコストを削減し、設置効率を高めるソリューションを見つけるために協力することが重要であり、これらの技術でABSと協力できることを嬉しく思います」。
CLS Windの風力タービン組み立てシステム
CLS WindがAiPを取得した風力タービン組み立てシステムの開発背景として、アメリカ国内でのジョーンズ法による洋上風力設置船不足という問題があるようです。
風力タービン組み立てシステムについては、詳細が明らかにされていないため詳しい仕組みは不明。公開されているイメージ画像では、ナセルの設置が完了している風力タービンに対して揚程が足りていないクレーン船を使用してブレードを設置する様子が描かれています。横にはブレード運搬台船が残りのブレード2枚を積んだ状態で待機。クレーン船、運搬台船ともに非自航式なのか前方には曳船が曳航索を繋いだ状態で作業。
揚程の小さな既存作業船を使用して風力タービン設置が出来るという点をアピールポイントにしていることから、施工可能なんでしょうけど、ナセルをどうやって設置したのか摩訶不思議。
ブレード取付部分は一般的な風力タービンとは異なる形状になっており、風力タービン組み立てシステムで設置する風力タービンは特別仕様なのでしょうか?イメージ画像から読み取れる範囲の情報では、実際の施工を考えると厳しそうな感じ。
よく読まれている記事