ベルギーのTractebel、DEME、Jan De Nulが共同開発している洋上浮体式太陽光発電技術の「SEAVOLT」を発表。屈強なプラットフォームは海上での過酷な条件に耐えることができ、海面から少し高い位置に太陽光パネルを設置する設計になっている。2023年夏にベルギーの海岸で洋上テスト設備の設置が予定されている。
洋上浮体式太陽光発電技術「SEAVOLT」を発表
2023年3月8日、ベルギーのTractebel、DEME、Jan De Nulが共同で開発を進めている洋上浮体式太陽光発電技術の「SEAVOLT」を発表しました。
Tractebel and partners present SEAVOLT© offshore floating solar technology
(Tractebel とパートナーが SEAVOLT© オフショア フローティング ソーラー技術を発表)
https://tractebel-engie.be/en/news/2023/tractebel-and-partners-present-seavolt-offshore-floating-solar-technology
「SEAVOLT」は、太陽光パネルを設置するための波浪から保護された大きな平面を持ち、洋上での過酷な条件に耐えることができます。その構造はモジュラー設計により、設置するさまざまな場所の条件に合わせて調整が可能という。
単独で設置するというよりは、洋上風力発電所に追加で設置するということが想定されているようです。掲載記事の中では、太陽光エネルギーと風力エネルギーは補完的とも述べている。
2023年の夏にベルギーの海岸で洋上テスト設備の設置が予定されており、さらなる開発が進められているそうです。
湖やダムなどで設置されている浮体式太陽光発電に比べると、比にならないくらい屈強な浮体になっていますが、現実的に海上での設置を考えるとこのくらいは必要なんでしょうね。採算が合うのかは不明ですが、安易にコスパだけを考えて波浪に耐えられない浮体を設置すると、破損して海洋汚染につながるという結果になりかねませんから。
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