3,000t吊「Alfa Lift」納期遅延?

起重機船-世界
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“unplanned movement”(計画外の動き)が発生

先日、3,000トン吊りクレーンの搭載が完了した「Alfa Lift」で問題が発生し、2022年初頭に完成予定の納期が遅れる可能性が出てきたそうです。

「計画外」クレーンの動きは、新しい風力設置船を遅らせる可能性があります

10月18日、シーウェイ7は、アルファリフトに乗ってHLC 150000クレーンの折りたたみAフレームに関する事件を知らされたと発表しました。同社はそれを「計画外の動き」と表現し、負傷者は出なかったと述べた。事件の原因は調査中です。

「この事件は造船所とクレーンベンダーの間の問題であり、これが船舶の配達スケジュールに影響を与えるかどうかを示すには時期尚早だ」と同社は声明で述べた。

“Unplanned” Crane Movement Could Delay New Wind Installation Vessel (maritime-executive.com)

折りたたみAフレーム

”折りたたみAフレーム”に関する不具合。

英文だと ”the folding A-frame”

と言われましても、どこが問題なのかいまいちピンとこない。

最初に記事を見たときは、「Alfa Lift」のクレーンブームが甲板スペースに比べて短いのでブームが伸縮するシステムがあって、そこに不具合が起きたのだと思いました。

調べると、そうではなく下図の「ガントリー」と記載がある部材の事を「Aフレーム」とも言い、そこに”計画外の動き”が発生したようです。

なので「Alfa Lift」のAフレームを折りたたむ構造の部分で何らかの問題が生じているということ。

では、Aフレームを折りたたむ意味は何なのでしょうか?

Aフレームを折りたたむメリット

Aフレームを折りたたむメリットは高さを抑制することができる点。

水面から船舶の最も高い点までの距離のことを「air draft」と言います。Aフレームを折りたたむと「air draft」を下げることが可能で、高さ制限がある橋や送電線の下を通過する事が出来る。

特に「Alfa Lift」はクレーン設置場所が高い位置にあるので有効だと思います。

思い出される2020年5月の事故

2020年5月2日、ドイツのロストックにあるLiebherrヤード起きたクレーン倒壊事故。

衝撃的な事故はクレーンの荷重検査中に起きました。

事故が起きた「ORION I」に搭載されていたクレーンは5,000トン吊り。Liebherrの「HLC 295000」。(Alfa Liftに搭載されているのはHLC 150000:3,000トン吊り)

クレーン検査なので能力5,000トンの1割増しに当たる5,500トンの負荷をかけていく最中に2,600トンの荷重がかかった所でフックが破断。その反動でクレーンがAフレーム側に倒れるという大惨事。

荷重テスト中にフックが破断する瞬間の動画

今回の件で問題は発生しましたが、負傷者は出ていないわけで。事故が起きる前に気付く事が出来たと思うしかないですね。

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