CadelerのSEP船「Wind Peak」進水

CadelerのSEP船「Wind Peak」進水 起重機船、クレーン船
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CadelerのSEP船「Wind Peak」進水

2024年1月3日、Cadelerは中国のCOSCO Shippingで建造しているSEP起重機船「Wind Peak」が進水したことを発表しました。今後はメインクレーンやレグなどの船上設備を搭載する作業がおこなわれ、2024年半ばに海上公試(SEA TRIAL)を予定しているという。そして、完成・引き渡しは2024年第3四半期になる予定。

SEP起重機船「Wind Peak」は、船名公表前まではX-classと呼ばれていたシリーズの1隻目で、現在はP-classと呼ばれている。同様にF-classは現在A-classという名称に変更されています。船体設計はNOV傘下のGustoMSCによるもので、建造しているP-classおよびA-classの4隻すべて船体は同一仕様となっており、「NG-20000X-CA」というタイプ。

船体寸法などの詳細に関してCadelerから公表されていませんが、GustoMSCのウェブサイト上で確認可能な「NG-20000X」標準仕様の船体寸法は、長さ151.1m、幅58m、深さ12m、レグ長さ120m、最大作業水深70mとなっている。そして、搭載するメインクレーンを製造するHuismanの掲載情報によると、クレーンの最大吊り上げ能力は2,600トン。

船名プロジェクト名クレーン能力着工起工進水引き渡し予定
Wind Peak
(P-class①)
N10632,600トン2022年6月2023年7月2024年1月2024年第3四半期
Wind Pace
(P-class➁)
N10642,600トン2023年2月2025年第2四半期
Wind Ally
(A-class①)
N11302,600トン2023年9月2025年第3四半期
Wind Ace
(A-class➁)
未定3,000トン以上2026年第3四半期
CadelerのP-calssとA-classの建造進捗および建造予定
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SEP起重機船「Wind Peak」の概要

クレーン能力2,600トン
(作業半径53m)
甲板スペース5,600m2
ペイロード17,600トン
積載可能な
風力タービン
15MW×7セット
or
20MW×5セット
宿泊設備130人
X-classのSEP起重機船について
CadelerのSEP船「Wind Peak」進水
SEP起重機船「Wind Peak」
出典:Cadeler

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