クルーズ船「飛鳥Ⅲ」竣工


2025年4月10日、ドイツのマイヤー・ヴェルフト造船所(Meyer Werft)で建造していたクルーズ船「飛鳥Ⅲ」(アスカスリー)が竣工し、日本郵船グループの郵船クルーズへ引き渡しがおこなわれました。
新造クルーズ船「飛鳥Ⅲ」は、2023年9月にマイヤー・ヴェルフト造船所で鉄鋼切断式(First steel cutting ceremony)がおこなわれ、建造を開始。そして、同年12月にドック内での建造を開始するキール敷設式(Keel Laying Ceremony)がおこなわれ、2025年1月に進水した後、3月18日に海上公試を完了していました。
- 2023年9月船名発表
船名「飛鳥Ⅲ」及び船籍港(母港)を横浜にすることを発表
- 9月鋼材切断式(Steel Cutting Ceremony)
ドイツのマイヤー・ヴェルフト造船所(Meyer Werft)にて建造着工
- 12月キール敷設式(Keel Laying Ceremony)
ドック内での建造開始
- 2025年1月進水
建造建屋からの進水時にファンネル設置
- 3月海上公試完了
- 4月引き渡し(Delivery Ceremony)
- 2025年春ドイツから日本へ回航
- 2025年7月日本にて就航予定
クルーズ船「飛鳥Ⅲ」

出典:MEYER WERFT
総トン数で日本最大のクルーズ船「飛鳥Ⅱ」(総トン数:50,444トン)を上回る「飛鳥Ⅲ」ですが、乗客数は「飛鳥Ⅱ」872名に対して「飛鳥Ⅲ」は740名。乗客定員を減らして充実したサービスにより豪華な旅を提供するという。さらに、日本のクルーズ船で初めてLNG燃料と陸上電力受電装置を採用し、環境への負荷を低減したエコシップという側面も持ち合わせている。
船名 | 飛鳥Ⅲ |
総トン数 | 52,265トン |
長さ | 230m |
幅 | 29.8m |
喫水 | 6.7m |
速力 | 20ノット(最高) |
乗客数 | 740名 |
乗組員数 | 約470名 |
客室数 | 381室 (全室バルコニー付き) |
船籍 | 日本/横浜 |
初航海は7月20日横浜を出港する函館・小樽クルーズ



郵船クルーズは、2025年2月に「飛鳥Ⅲ」のMaiden Voyage(初航海)を含むオープニングクルーズ17本(2025年7月20日~10月21日)を発表。記念すべき初航海は2025年7月20日におこなわれる就航式後、横浜を出港して北海道の函館、小樽を巡る7日間のクルーズ。
オープニングクルーズ17本の販売は2025年4月3日10時30分に開始されており、7月20日に横浜を出港する初航海のクルーズはすでに全室満室の状態。(2025年4月11日時点)
6泊7日という初航海のクルーズ料金は、1名1室利用のソロバルコニーで1,175,400円、2名1室利用で最も低価格なアスカバルコニーDで885,600円(2名1室利用の1人当たりの料金)、最も高価なロイヤルペントハウスでは4,307,400円(2名1室利用の1人当たりの料金)。
気軽に乗船できる料金ではありませんが、手の届かない料金でもないように思います。フランス料理、イタリア料理、割烹料理など、多彩な料理を6つのレストランからその日の気分でレストランとメニューを楽しむことができる上に、プールやバー、ラウンジなど様々な船内設備を利用することが出来る。全室にプライベートバルコニーが備えられている点も魅力的。
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