中国初の洋上ロケット回収に向けて「星際帰航」を使用した試験

中国初の洋上ロケット回収に向けて「星際帰航」を使用した試験 船舶
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中国初の洋上ロケット回収に向けて「星際帰航」を使用した試験

2026年6月中旬から下旬にかけて中国の広東省陽江市沖で、中国初となる洋上でのロケット回収に向けた試験がおこなわれました。

記事の最後に試験の様子を撮影した動画を貼り付けています。最初に見た時は、ついに中国も洋上でロケットのブースター回収に成功したのかと思いましたが、試験はロケット回収船「星際帰航」(星际归航、Xing Ji Gui Hang)でブースター回収後の工程についておこなったもの。岸壁でロケット回収船にブースターを積み、沖合へ移動して回収後におこなう工程を確認するという試験なので回収船へのロケット垂直着陸はおこなっていない。

試験は岸壁係留、海況3(波高0.5m~1.25m)での訓練、海況4(波高1.25m~2.5m)での第1段回収の全工程訓練、海況5(2.5m~4m)での運用、帰港、撤収という6段階のフェーズで構成されており、複雑な海象条件下でロケットのブースター回収および取り扱いプロセス全体をシミュレーションすることで洋上回収の運用ワークフローを全面的に検証。実際の海象条件という負荷の下で、ブースターの機体構造やDPSによる動的船位保持、船上通信といった主要システムの機能性能やインターフェースの適合性を体系的に評価。

洋上試験は6月24日から5日間実施

ロケット回収船「星際帰航」のAIS情報を確認すると、広東省陽江市の岸壁を6月24日に出港。6月25日に日付が変わった深夜ごろ試験をおこなったと思われる海域に到着。その後、6月28日午前に試験実施海域を離脱し、同日中に陽江市の岸壁へ帰港。

ロケット回収船「星際帰航」とプロジェクトの指揮管制船「北调996」(BEI DIAO 996)を含む5隻の船団で試験を実施。船間通信、DPSによる動的船位保持、ロケットと船体の固定を含む回収の全工程訓練など12項目の試験を完了させたという。

試験をおこなう動画では、ロケット回収船「星際帰航」の船体動揺により固定前の状態と思われる甲板上のブースターが倒れそうな程ふらついている場面がありました。固定前なので海象状況によってブースターがふらつくことも想定内なのかもしれませんが、気になるのは固定作業を多くの人間が人力作業でおこなっているという点。固定作業中にブースターが倒れたら大惨事になりそうな気もする・・。

ロケット回収船「星際帰航」

ロケット回収船「星際帰航」
出典:星际荣耀航天科技集团股份有限公司
船名星際帰航
Xing Ji Gui Hang
長さ100m
42m
深さ6.5m
DPSDP2
甲板スペース60m×40m
建造年2025年11月

ロケット回収船「星際帰航」は、「双曲線3号(SQX-3)」と呼ばれるロケットのブースター回収用に建造。

出典:星际荣耀航天科技集团股份有限公司
長さ69.6m
ロケット本体直径4.2m
ペイロードフェアリング径5.2m
離陸質量491トン
ペイロード回収時:8.5トン
非回収時:14トン
双曲線3号(SQX-3)の概要
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【動画】洋上ロケット回収に向けた試験の様子

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