中国初となる大型クルーズ船の陸上電力供給設備
中国で国産初となる大型クルーズ船「愛達・魔都号」(アドラ・マジック・シティ)の陸上電力供給試験がおこなわれ、成功したという。陸上電力供給設備が設置されたのは上海市の呉淞口国際郵輪港(上海宝山国際クルーズターミナル)。
陸上電力供給試験は、安全リスク管理や制御分析を含む複数回の準備と調整作業を経て、クルーズ船への接続試験を実施。試験中の様々なデータが記録された結果、試験は成功したという。
陸上電力を供給することでクルーズ船接岸中の燃料消費量やCO2などの排出量を大幅に削減することができると同時に、運航コストの削減にもつながる。大きな効果が得られる有効な設備であることは間違いないと思いますが、関わるもの全体を見なければ真にカーボンニュートラルを目指しているとは言えない。今回の場合だと、供給する陸上電力の発電方法や使用している設備の製造方法など。
2020年のデータによると、中国の二酸化炭素排出量は年間約107億トン、実に31%を占めており世界トップ。2位のアメリカが48億トン(14%)なので桁違いに中国の排出量は多い。ただ、欧米企業が中国の造船所で多く船舶を建造していることも確かなので、欧米企業は中国の恩恵を受けているとも言える。世界全体で考えないと脱炭素、地球温暖化対策は進んでいかないですね。
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