一部ファンネルを取り外した「カーニバル・パノラマ」修理場所へ到着
2023年12月2日、大型クルーズ船「CARNIVAL PANORAMA」(カーニバル・パノラマ)は操舵および推進装置の修理をおこなう造船所へ到着したようです。
「CARNIVAL PANORAMA」のAIS情報によると、ファンネルなど桁下通過時の高さ制限に干渉する部分の撤去をおこなったカナダのビクトリアを12月1日朝に出港。そして、修理をおこなうオレゴン州ポートランドの造船所Vigorへつながるコロンビア川河口に架かる「Astoria-Megler Bridge」を12月2日07時前に通過。そこから約165km(約90海里)ほど上流に向かって川をのぼり、およそ9時間後の16時頃に造船所Vigorへ到着。
ロングビーチ発のクリスマスホリデークルーズは12月23日の予定。修理期間によって状況は大きく変わりそうですが、何とかギリギリ間に合いそうな感じ。果たして間に合うのでしょうか、今後の動静が気になります。
ファンネルとマストの一部を撤去
修理をおこなう造船所へ向かうクルーズ船「CARNIVAL PANORAMA」の画像では、ファンネル上部と船首側のマストの上部が取り外されているのが確認できました。
造船所への経路上に架かる橋は4つ
クルーズ船「CARNIVAL PANORAMA」がコロンビア川およびウィラメット川を通って修理をおこなう造船所Vigorへ向かう経路上には4つの橋が架かっている。ウィキペディアで調べると、それぞれの桁下高さは60mから64m。したがって、ファンネルとマストの一部を撤去し、喫水を調整した状態で水面上高さのエアドラフトを60m未満にしていると推測される。
河口から2番目に架かる「Lewis and Clark Bridge」を通過する時の映像を見ると、結構ギリギリ。撤去する量を極力少なくしていると思われるので当然なんでしょうけど。クルーズ船が真下までくると桁下とのクリアランスが数mあるのが分かりますが、遠目から目視で確認すると衝突するんじゃないかと心配になるレベル。
- ①Astoria–Megler Bridge 桁下高さ60m
Astoria–Megler Bridge
出典:Wikipedia | By Klaus with K – Own work, CC BY-SA 4.0, Link - ➁Lewis and Clark Bridge 桁下高さ64m
Lewis and Clark Bridge
出典:Wikipedia | By Cacophony – Own work, CC BY-SA 3.0, Link - ③St. Johns Bridge 桁下高さ62m
St. Johns Bridge
出典:Wikipedia | By Taken by User:Cacophony. – Taken by User:Cacophony., CC BY-SA 2.5, Link - ④Burlington Northern Railroad Bridge 5.1 桁下高さ61m(最大)
Burlington Northern Railroad Bridge 5.1
出典:Wikipedia | By User:Cacophony. – User:Cacophony., CC BY-SA 2.5, Link - 造船所Vigor 到着
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