口之島沖で座礁したままの韓国籍タンカーからシクロヘキサン流出
2024年4月25日、鹿児島県口之島沖で座礁したままになっている韓国船籍のケミカルタンカー「KEOYOUNG PIONEER」について、第十管区海上保安本部は定例会見で積荷のシクロヘキサンが流出している可能性があることを明らかにしました。
第十管区海上保安本部が4月24日に発表している緊急情報によると、23日9時頃に座礁している「KEOYOUNG PIONEER」付近の空気中から積荷のシクロヘキサンと推定される成分が確認されたという。報道情報では、船から30mの位置で人体に影響が出る基準値を超えるシクロヘキサンと推定される成分が検出されたと報じられている。
座礁したケミカルタンカー「KEOYOUNG PIONEER」には積荷として約2,800トンのシクロヘキサンが積まれており、第十管区海上保安本部は緊急情報で付近には近づかないよう呼び掛けている。そして、現場では座礁船の撤去に向けて、燃料油の抜き取り作業がおこなわれているという。
座礁後に船体から油流出が確認された段階では、韓国の船会社に回収を依頼するも作業の着手目処は立っていないという状況だったので、事態収束に向けて少しづつ前進しているようです。
ケミカルタンカー「KEOYOUNG PIONEER」
船名 | KEOYOUNG PIONEER |
総トン数 | 2,577トン |
載貨重量トン | 3,970トン |
長さ | 88.6m |
幅 | 14.6m |
深さ | 7.2m |
船籍 | 韓国 |
建造年 | 2006年1月 |
「KEOYOUNG PIONEER」船長に罰金30万円の略式命令
2024年4月22日、鹿児島海上保安部は適切な進路を取らなかったことが座礁した原因だとして、62歳の韓国人船長を業務上過失往来危険の疑いで鹿児島地方検察庁に書類送検。鹿児島区検察庁は24日付けで韓国人船長を略式起訴し、鹿児島簡易裁判所は罰金30万円の略式命令を出した。
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