中国東方電気が17MWの浮体式洋上風力タービンプロトタイプを公開

中国東方電気が17MWの浮体式洋上風力タービンプロトタイプを公開 洋上風力発電
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中国東方電気が17MWの浮体式洋上風力タービンプロトタイプを公開

出典:Dongfang Electric Corporation

2025年7月10日、中国東方電気集団(Dongfang Electric Corporation)は中国華能集団(China Huaneng Group)と共同で開発した17MWの浮体式風力タービンが福建省福清市にある生産ラインからラインオフしたと発表しました。中国の洋上風力発電設備製造分野に新たな突破口を開き、洋上風力発電がより深い水深における海域での設置に向けて新たな技術的サポートを提供するという。

風力タービンのローター直径は262m、風車が風を受ける掃引面積は約53,000m2で、標準的なサッカー場7.5個分の面積に相当。ハブの中心高さは50階建ての建物の高さに相当する約152m。浮体が大きく傾斜した場合でも発電を継続できるという”浮体式”向け洋上風力タービンの特長をもっており、台風クラスの風力階級17(56.1~61.2m/s)、波高24mを超える高い波高にも耐えることができることから時間利用可能率は99%以上に達するという。

風力階級風速(m/s)
00.0~0.2
10.3~1.5
21.6~3.3
33.4~5.4
45.5~7.9
58.0~10.7
610.8~13.8
713.9~17.1
817.2~20.7
風力階級風速(m/s)
920.8~24.4
1024.5~28.4
1128.5~32.6
1232.7~36.9
1337.0~41.4
1441.5~46.1
1546.2~50.9
1651.0~56.0
1756.1~61.2

初採用の大口径主軸軸受など主要部品を国産化

公開された17MWの浮体式風力タービンでは、洛陽軸研科技有限公司が独自開発した国産の大口径主軸軸受を初めて採用し、ブレード、発電機、コンバータ、変圧器などの主要部品もすべて国産化しているという。

研究開発チームは、浮体式風力発電システムのカップリングシミュレーション技術と高忠実度モデルテスト技術の開発に成功し、ブレードと低速永久磁石ダイレクトドライブモーターの高精度製造および組み立てプロセスの困難を克服。信頼性の高い大容量のダイレクトドライブ風力タービンの開発を実現し、中国の風力発電産業チェーンの協調的発展と技術向上を効果的に促進。

17MW浮体式風力タービンの年間発電電力量は6,800万kWh(68TWh)に達し、約4万世帯の年間電力需要に相当。

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