「北九州響灘洋上ウインドファーム」で発見された機雷を爆破処理
2023年9月25日、「北九州響灘洋上ウインドファーム」設置エリアの海域で6月2日から7月21日までに発見された14の爆発物らしきもののうち、1発が機雷で海上自衛隊により爆破処理が行われました。
北九州市若松区の沖合、水深22mの海底にある機雷の爆破処理にあたったのは海上自衛隊の掃海艇「うくしま」。機雷の大きさは全長2m、直径60cmの円筒形。アメリカ軍が太平洋戦争中に投下したものとみられているそうです。爆破処理では、機雷の横に別の爆弾をセットし、その爆弾を遠隔操作で爆破させることで機雷を誘爆し処理するという。
機雷を爆破させると、海水と共に海底の砂などを含んだ水柱が上がった。とんでもない威力。海底の地形も変化しているでしょうね。
年内に残り13の爆発物らしきものの処理を目指す
これまでに見つかっている14の爆発物らしきもののうち、今回爆破処理された機雷は1つ目だったようです。そして、残り13の爆発物らしきものの処理については、年内中に処理を目指すという。
もともと、2023年4月に起工式が行われた「北九州響灘洋上ウインドファーム」の海底調査で爆発物らしきものが発見されました。発見場所から離れたエリアは施工が進められているのかもしれませんが、工程に影響が出る可能性がありそう。
第七管区海上保安本部が2023年9月25日に発表している海上安全情報では、爆発物等が発見されている位置として2箇所の注意情報が出されています。6月19日に8つ目の爆発物らしきものが発見された時は4箇所あり、位置が少なくなっていることから集積されていると思われる。
「北九州響灘洋上ウインドファーム」の設置エリアを重ねてみると・・
出典:海上保安庁 | 海の安全情報
先程の海上保安庁が発表している位置図に「北九州響灘洋上ウインドファーム」の設置エリアを重ねてみると、残っている13の爆発物らしきものはAエリアとCエリアに入っていました。風車設置エリア内しか調査してないと思うので、エリア内にあるのは当然かもしれもしれません。
ひびきウインドエナジー株式会社が公表している「北九州響灘洋上ウインドファーム」の建設スケジュールでは、現在、風車基礎工事実施中の予定になっており、2024年11月まで続く工程になっていますが、実際の進捗状況は不明。風力タービンの設置予定は2025年4月からになっている。
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