オランダ沖で洋上水素製造システムと洋上風力発電の統合可能性調査

オランダ沖で洋上水素製造システムと洋上風力発電の統合可能性調査 洋上風力発電
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オランダ沖で洋上水素製造システムと洋上風力発電の統合可能性調査

出典:HydePoint

2025年9月11日、HydePoint、Subsea7、EnBWはオランダ沖の北海における洋上水素製造システムと洋上風力発電インフラの統合可能性を調査するため、オープンコラボレーションを開始。3社は、この新興分野における相互補完的な取り組みを積極的に検討しながら、洋上における水素製造のための革新的で拡張可能なコンセプトを共同で探求することを目指す。

この取り組みは、洋上水素プラットフォームの技術的および商業的理解を深め、オランダ領北海における半集中型水素アーキテクチャの複数の展開シナリオを探求することに重点を置いているという。半集中型洋上水素製造(Semi-centralized offshore hydrogen production)は、モジュール式電解装置を構成するブロックの輸送・設置における利点と、集中型電解装置プラットフォームのスケールメリットを組み合わせることを目的としている。

HydePointの掲載情報では、陸から遠く離れた洋上プラットフォームでどのように水素を製造・貯蔵・輸送するのかという具体的な説明は示されていませんでした。実現可能性調査ということなので、これから開発が進められる段階なのかもしれません。

洋上での水素製造については、これまでにもいくつかの記事で取り上げています。水素は燃焼しても地球温暖化の原因となる二酸化炭素をまったく排出しない、”究極のクリーンエネルギー” という一方で貯蔵、運搬、取り扱いには従来の化石燃料よりもインフラの整備などに費用がかかる上、水素が金属の内部に浸透することにより脆くなる水素脆化の問題など、安全かつスムーズに運搬して使用する現実的な方法が確立されていない。水素キャリアとしての利用を含むグリーンアンモニア製造艦「GAPS」の実証機開発が日本で進められており、2028年に実証機建設が開始される予定。

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