中国東方電気が18MWの洋上風力タービンを沿岸試験基地に設置
2024年6月5日、中国東方電気集団(Dongfang Electric Corporation)は広東省汕頭市にある沿岸試験基地に18MWの洋上風力向け風力タービンを設置したことを発表しました。
設置した18MWの風力タービンはローター直径260m、受風面積53,000m2。年間72GWhの発電が見込まれており、約36,000世帯分の消費電力に相当するという。
ローター直径260mは東京ドームより巨大
ローター直径260mと聞いても大きさがピンとこない。という訳で東京ドームと比較。
東京ドームに直径260mの円を重ねてみると、まるっと収まってしまいました。18MW風力タービンのローター直径は東京ドームよりも大きいことが分かります。観客席や外周部分を含む東京ドームの建築面積は46,755m2なので、正方形に換算すると1辺の長さは約216m、円形に換算すると直径約244m。
洋上風力向けの風力タービンなので試験的なもののようですが、とんでもない大きさの風力タービンが陸上に設置されていると観光資源としてそれなりの集客力ありそう。
位置図
自社開発のセミダイレクトドライブ永久磁石風力発電機を使用
18MW Offshore Wind Turbine Is Installed in Guangdong
(広東省に18MWの洋上風力タービンが設置される)
A new 18 MW semi-direct drive offshore wind turbine, developed by DEC, was installed at a coastal test base in Shantou, South China’s Guangdong province, on June 5.
(DECが開発した新しい18MWの半直駆動式洋上風力タービンが、6月5日に中国南部の広東省汕頭の沿岸試験基地に設置されました。)
https://www.dongfang.com.cn/info/1017/1959.htm
中国東方電気集団(DEC)のプレスリリースによると、18MW風力タービンには自社開発したセミダイレクトドライブ永久磁石風力発電機(permanent magnet semi-direct drive generator)がコア部品として使用されているという。
60年以上にわたる大型発電設備の分野における技術蓄積に基づいて、18.X MWのコア部品を独自に開発し、低振動、低騒音、均一な温度上昇を実現。風力タービンのトランスミッションにはモジュール設計を採用しており、シャフトシステム、ギアボックス、発電機が高度に統合されているため、トランスミッションチェーンの信頼性と伝送効率が向上し、グリッド適応性も良好だと中国東方電気は説明しています。
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