浮体式洋上風力DemoSATHが最終プロトタイプ認証取得
2024年9月26日、Saitec Offshore Technologies、RWEおよび関西電力がおこなっている浮体式洋上風力プロジェクトDemoSATHはフランスの船級協会としての歴史を持つ認証機関のBureau Veritas Marine & Offshore(BV)から最終プロトタイプ認証を取得しました。
BVによるDemoSATHプロジェクトの最終プロトタイプ認証は、安全性、構造的完全性、運用可能性に関する包括的な一連の基準がDemoSATH浮体式プラットフォームに適用されたことを確認。この包括的な認証プロセスには、プラットフォームの基本設計、係留システム、安全性、低電圧および中電圧の電気システムなど、プロジェクトに適用された技術側面の徹底的なレビューが含まれているという。
Saitec Offshoreは、BVの認証プロセスによりDemoSATHプラットフォームが包括的な安全基準を満たしていることが確認されたことで世界中の商業用浮体式風力発電所への導入に向けた道が開かれたと述べています。プロジェクトには、2023年8月より日本の関西電力株式会社(KEPCO)が参画しており、将来的に日本国内の洋上でDemoSATHプラットフォームを設置するという計画が進められる可能性もあるかもしれません。
DemoSATH プロジェクトの概要
2MWの浮体式洋上風力プラットフォーム実証機DemoSATHは、2023年9月にスペイン北部のバスク海岸から約2マイル(3.7km)沖合に設置。
DemoSATHプロジェクトの成功について、RWEはプレスリリースの中で SATH 技術の設計者である Saitec Offshore Technologies、洋上風力部門で豊富な専門知識を持つプロジェクト開発者 RWE、エネルギー市場での経験を持つ関西電力株式会社 (KEPCO) というパートナーの能力が組み合わさった結果によるものだと述べています。
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