次世代洋上風力タービン向けの革新的なクレーン「LT1500」
DEME OFFSHORE AND LIFTRA JOIN FORCES TO DEVELOP INNOVATIVE OFFSHORE INSTALLATION METHODOLOGY FOR NEXT GENERATION OF WIND TURBINES
(DEME OFFSHORE と LIFTRA が力を合わせて、次世代の風力タービン向けの革新的な洋上設置方法を開発)
https://www.deme-group.com/news/deme-offshore-and-liftra-join-forces-develop-innovative-offshore-installation-methodology-next
2023年4月17日、DEME Offshore と Liftra は、次世代洋上風力タービン向けの革新的な設置技術の開発について協力することを発表。
デンマークのオールボー(Aalborg)に拠点を置くLiftraは、特許取得済みの「LT1500」という洋上風力タービンを設置するクレーン技術を提供し、DEMEの運用・設置技術と組み合わせることで段階的な開発と統合をおこない、2027年に実用的な稼働を目指すという。
開発を進めるクレーンは、既存船を使用して、より高くそして重くなる次世代洋上風力タービンを低コストで設置することが可能で、着床式・浮体式のどちらのタイプにも適応する。SEP船ではない浮いている状態のクレーン船で洋上風力タービン設置ができるというのが主な利点。レグによるジャッキアップの必要がないので水深の制限が無く、タワーをセルフクライミングする「LT1500」は揚程の問題を解決してくれるという。
「LT1500」の概要
Liftraのウェブサイトに掲載されているデータによると、風力タービン設置を行うクレーン「LT1500」は、最大でハブ高さ250mまでの設置が可能で、クレーンの吊り上げ能力は120トン。
現況の吊り上げ能力では次世代洋上風車設置は難しい。2台の「LT1500」を並行して動作させる特別な構成も実証されており、さらなるスケールアップにより500トン以上へ増強する予定。
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