NnGでBalderによる洋上風車基礎ジャケットの設置開始

NnGでBalderによる洋上風車基礎ジャケットの設置開始着床式

 スコットランドで建設中のNeart na Gaoithe offshore wind farm(NnG)で洋上風車基礎ジャケットの設置が開始された。設置を行うのはHeerema社が所有する6,300トン吊りクレーン船「Balder」。

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NnGでBalderによる洋上風車基礎ジャケットの設置開始

ジャケット設置を行う「Balder」
出典:NnG Offshore Wind

 スコットランド東にあるファイフ海岸(Fife coast)から東へ15.5kmの場所に建設中のNeart na Gaoithe offshore wind farm(NnG)で洋上風車基礎となるジャケットの設置が開始されたようです。

 設置を行うのは、オランダのHeerema Marine Contractorsが所有する6,300トン吊りクレーン船「Balder」。2基のクレーンを搭載していますが、左右のクレーンはそれぞれ大きさが違い、吊り上げ能力は3,700トンと2,600トン。

 「Balder」は1978年に日本の三井造船で建造された世界初の半潜水式クレーン船。2018年に解体された「Hermod」と姉妹船。建造から44年が経過していますがまだまだ現役。

Neart na Gaoithe offshore wind farmの概要

「Neart na Gaoithe offshore wind farm」の概要
  • 設置位置:スコットランド ファイフ海岸から東へ15.5kmの北海
  • 発電容量:Siemens Gamesa SG 8.0-167 DD 8MW×54基=432MW
  • 風車基礎:着床式、ジャケット
  • 風車形状:ローター直径 167m、ブレード長さ 81.4m、全高 208m(水面上)、ハブ高さ 119.5m(水面上)
  • 完成予定:2024年(最初のタービン稼働予定は2023年なかば)

 「Neart na Gaoithe offshore wind farm」のホームページを確認すると風車基礎のジャケットと洋上変電所基礎のジャケット及びトップサイド設置を請け負っているのは Saipem のようですが、今回始まった風車基礎のジャケット設置は「Balder」、洋上変電所の設置は2022年に「Sleipnir」で行われています。

8MWの風車タービン設置は「Blue Tern」

出典:Fred. Olsen Windcarrier

 2022年内中に開始される8MW風車タービン設置はSEP起重機船「Blue Tern」で行われる予定。

 Fred. Olsen Windcarrierが所有する800トン吊りSEP起重機船「Blue Tern」は「Neart na Gaoithe offshore wind farm」での作業に向けてブームの延長を行っている。

 Fred. Olsen Windcarrierは3隻のSEP起重機船を保有していますが、それぞれをアップグレードする予定。3隻のうち「Bold Tern」のアップグレードは2022年6月に完了、主なアップグレード内容はクレーン能力増強とブーム延長。それに伴ってレグや船体の補強も行っています。2024年には「Brave Tern」に同様のアップグレードを行う予定。

船名クレーン能力主なアップグレード内容アップグレード時期
Bold Tern1,600トン【クレーン能力増強】
800トン → 1,600トン
2022年6月完了
Brave Tern800トン【クレーン能力増強】
800トン → 1,600トン
2024年完了予定
Blue Tern800トン【ブーム延長】
12m延長して全長108m
2021年完了
Fred. Olsen Windcarrierが所有するSEP起重機船のアップグレード予定

 全船を一律にアップグレードするのではなく、1隻は揚程だけアップグレードするというのは、なかなか効率的な船舶采配だなと思いました。

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