台湾の「Hai Long 2」で14MW風力タービン37基設置完了

台湾西部の彰化県沖で建設が進められている「Hai Long 2 Offshore Wind」で14MW風力タービン37基の設置が完了しました。
「Hai Long Offshore Wind」(海龍洋上風力発電所)は、Northland Power、三井物産、Gentariで構成されるHai Long Offshore Wind Projectが3つのフェーズに分けて開発を進めている。2A(300MW)、2B(232MW)、3(512MW)では、Siemens Gamesaの14MW風力タービン「SG 14-222 DD」73基と洋上変電所2基を設置する計画。
「Hai Long 3」の14MW風力タービン36基は2026年に設置完了予定。すでに設置がおこなわれた風力タービンについては、2025年6月から段階的に台湾電力(Taipower)の送電網へ接続がおこなわれている。
Hai Long Offshore Wind Projectは、2026年までに再生可能エネルギー比率20%達成という台湾の政策目標に大きく貢献していると述べています。
台中工場で製造したナセル使用
Siemens Gamesaは、2021年に台湾中西部の台中港に建設した敷地面積約3万平方メートルの洋上向けナセル組立工場を3倍の約9万平方メートルに拡張する工事を実施。2022年9月に拡張工事に着手し、2024年に拡張工場は操業を開始。
「Hai Long Offshore Wind」で設置する「SG 14-222 DD」のナセルは拡張工事がおこなわれた台中工場で製造されています。
「BLUE WIND」「Green Jade」による設置作業

出典:Hai Long Offshore Wind(Photo credit: Shimizu Corporation)
「Hai Long Offshore Wind」で14MWの風力タービンを設置したのは清水建設のSEP起重機船「BLUE WIND」。1基目の設置が完了したのは、2025年4月21日。最終設置日の詳細は分かりませんが、およそ6カ月弱で37基の設置を完了したようです。
そして、風力タービン基礎となるジャケット基礎杭およびジャケットの設置作業をおこなったのは、4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」。2024年4月に洋上建設作業を開始。冬季は施工中断していましたが、2A、2B、3のジャケット全73基を2025年8月に設置完了。「Green Jade」は、2024年5月に「Hai Long 2」の洋上変電所設置をおこなっており、2025年には「Hai Long 3」の洋上変電所設置が予定されています。
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