国産モノパイル日本初採用、JFEエンジニアリングが製造輸送を受注

国産モノパイル日本初採用、JFEエンジニアリングが製造輸送を受注 国内ニュース
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国産モノパイル日本初採用、JFEエンジニアリングが製造輸送を受注

2025年12月26日、JFEエンジニアリングは「秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖における洋上風力発電事業」向けとなる21基のモノパイル及びトランジションピース製造・輸送業務を鹿島建設から受注したと発表。

「秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖洋上風力発電事業」は秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖の一般海域にVestas製の15MW風力タービン「V236-15MW」21基を設置する計画で、総発電出力は315MW。2028年6月30日に運転開始予定。モノパイルの製造・輸送業務を発注した鹿島建設は、事業者である男鹿・潟上・秋田 Offshore Green Energy合同会社と2025年10月に風車基礎の製造・調達・輸送・据付工事に関する契約締結を発表しています。

製造するモノパイルは最大のもので長さ約80m、直径10.5m、重量約2,000トン。トランジションピースは長さ約26m、直径9.6m、重量約500トン。数量は各21基。国内唯一のモノパイル製造拠点である岡山県笠岡市(JFEスチール西日本製鉄所構内)の笠岡モノパイル製作所で製造予定。「秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖洋上風力発電事業」が国産モノパイルを採用する国内第1号案件になるという。

製品モノパイルトランジションピース
数量21基21基
重量(最大)約2,000トン(最大)約500トン
長さ(最大)約80m(最大)約26m
直径(最大)10.5m(最大)9.6m
板厚100mm100mm
製造するモノパイル及びトランジションピースの概要

2024年3月に完成した岡山県笠岡市にある笠岡モノパイル製作所の投資規模は約400億円(津製作所の設備増強費含む)。敷地面積約20万m2の中に素管工場、ブラスト・塗装工場、移動建屋、保管ヤードを備えている。製品を出荷する岸壁は水深-11mで長さ200m(岸壁全長 400m)あり、大型の重量物運搬船での出荷作業も可能。モノパイル製造能力は直径12m、板厚130mm、長さ100m、重量2,500トンのモノパイルに対応し、年間8~10万トン(約50セット)を製造。

「秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖洋上風力発電事業」の概要
  • 設置位置:秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖
  • 発電容量:315MW
  • 風力タービン:Vestas V236-15MW、21基
  • 風車基礎:着床式
  • 運転開始予定:2028年6月30日
工事内容開始時期
基礎設置2027年4月
海底ケーブル敷設2027年5月
風力タービン設置2027年7月
公表されている洋上工事のスケジュール

風力発電用大単重厚鋼板「J-TerraPlate」を使用

風力タービンの大型化に伴い、モノパイルなどの基礎構造物も大型化が要求される中、モノパイルは極厚の厚鋼板を溶接して製造するため、溶接作業負荷が高く作業効率の向上が課題となっていた。

笠岡モノパイル製作所では100年続く大型鋼構造物の製造で培った加工・溶接技術をベースとして、モノパイル用に研究開発した極厚鋼材の高効率・高品質な溶接技術と溶接延長を大幅に低減できるJFEスチールの風力発電用大単重厚鋼板「J-TerraPlate」(ジェイテラプレート)を使用。

大単重厚鋼板「J-TerraPlate」は最大37トン/枚(従来は20~28トン/枚程度)。従来よりも大きなサイズの厚鋼板を使用することで溶接作業回数を削減することができ、作業効率の向上および製造コストの削減に貢献するという。

JFEエンジニアリングは商船三井ドライバルクと海上運送契約締結

商船三井が洋上風力向け内航モジュール船建造、2026年春竣工予定
新造モジュール船のイメージ図
出典:Mitsui O.S.K.Lines
長さ約150m
約30m
計画喫水約5.2m
DWG13,000トン
船籍日本
その他・DPS搭載
・フラッシュデッキ
・電気推進システム

2024年4月、JFEエンジニアリングは商船三井ドライバルクと洋上風力発電用基礎構造物であるモノパイルやトランジションピースの輸送に関する海上運送契約を締結したと発表。

新造するモジュール船は、洋上風力部材の輸送をおこなう日本初の内航モジュール船となる。先行する欧州市場で実績を積んだ最新デザインをベースに設計されており、非自航台船と比較して高い耐候性能を有することに加え、DPS(自動船位保持装置)を搭載し、貨物を風車建設サイトのSEP船へ直渡しすることも検討可能だという。

モジュール船の貨物を搭載する甲板は、突起の無い全面フラットなフラッシュデッキとなっており、モノパイルやタワー、ブレード、ナセル、浮体基礎といったあらゆる風車部材を船尾および舷側からSPMT(自走式多軸台車)を用いて直接積み込むことが可能。

出典:泰州三福重工集团有限公司

2025年6月4日、中国の江蘇省泰州市にある泰州三福重工集団有限公司(Taizhou Sanfu Ship Engineering)で新造モジュール船(建造番号:SF240811)の建造が開始されています。

竣工予定は2026年春。スケジュール的には「秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖における洋上風力発電事業」向けモノパイル及びトランジションピースの輸送に間に合いそう。

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